学校生活47 慶應義塾普通部  始業式 

諸君、おはようございます。


 今日は始業式、昨日は嵐の中だったのですが入学式を無事終えてホッとしております。

 

一年生諸君、自分の人生の中で嵐の中の入学式というのも後々になってみると非常に思いでに残るのるのではないでしょうか。

 

塾歌の中にもありますね。

 

「嵐の中にたなびきて」とね。

 

本当に旗がたなびいてましたよね。

 

そういう入学式でしたが、昨日ちょっとお話した中で新しい一年生諸君に、「人の話を聞きなさい」と言いましたね。

 

今ここにわたくし立っていまして、自分の話す声がふっと消えた瞬間、どこから来るのかピアノの音が聞こえてますよね。

 

今、止まってしまったかな。

 

このちょっとの静寂というのを少し味わってみてください。

 

この感じね。

 

この感じで「式」というのに望んでください。

 

ここにいる諸君の中で実は一番リラックスしているのは三年生なんですよ。

 

なぜかというと一年生は勿論まだ緊張しているし、に二年生もやや緊張気味何です。

 

普通部では二年生になるとクラス替えがあるから友達も何人かわいるけど基本的にばらばら、緊張感が走っていますね。

 

一年生も二年生も緊張があるわけですね。

 

三年生は二年からスライドで三年生になりました。

 

だから一番リラックスしていますね。

 

三年諸君、君たちがリードしないとピシッとしない。

 

君たちが後輩たちにケジメを見せないと。

 

これから諸君は新しいスタートを切るわけですが、ここに来る前にわたくしは諸君がどんな感じかなと思っていました。

 

非常に話がしやすい。

 

皆が聞く気になてくれていると非常に話がしやすいムードが漂っている。

 

この感じを本当に大切にしてください。

 

これがスタートです。

 

入学式の時に言ったように一年生諸君には色々なことを言いましたが頭の中で一つ一つ反復してもらいたいのです。

 

今日はあまり長い話はしません。

 

これから新しくお見えになる先生のお話があったりしますから。諸君が疲れてしまうからね。


 昨日、ここで生演奏がありましたね。

 

音楽部のですね。今回部員が足りなくてお手伝いしてくれた人がいました。

 

生演奏は良いですね。

 

入ってきた時に皆を歓迎したり、あるいは卒業の時もそうでしたけどテープが流れるよりは生が良いですね。


 一年生諸君、始業式終わりますと普通部の歌を歌います。

 

その時にピアノを弾く生徒は三年生の○○君です。

 

ここへきて弾いてくれるのです。

 

毎年、歴代のピアニストが増えていくのですね。

 

彼、三年生ですから卒業する直前には彼の後継者が必要ですね。

 

我こそという人がいたら音楽の〇〇先生のところまで申し出てくださいね。


 昨日、安西塾長がお見えになり祝辞、おめでたい言葉を卒業生に送られたのですが、その時の少し前にわたくしと控室でお話していたときに、「やはり普通部にくると緊張する」とおしゃっていました。

 

何故かというと今のこの感覚、シーンとしているこういう感覚がやはり普通部にはあるんだそうですね。

 

あるんだそうというのはおかしいかもしれないですね。

 

安西先生、各校を回ていても普通部に来たときはちょっと緊張する、何を話していいかちょっと緊張するそうです。

 

二、三年諸君は知っていると思いますけど安西塾長も普通部の卒業生ですね。

 

この場所で入学式を経験し、ここで卒業式をされました。

 

まさにこの体育館で。

 

だからそういう意味で自分が育った場所ですので、ここに立ってお話をすると、とっても緊張するそうです。

 

それでも終わった後は「今日は良い入学式だった」とおしゃっていました。

 

それを一言、言っておきます。


 それでは明日からいよいよ始まりますね。

 

一年生は色々なことにまだ慣れていないので初めにガイダンスがありますね。

 

ガイダンスいうのは入門ガイドですね。

 

そういうことがありますので授業は具体的にはまだ始まりませんが二、三年生は明日から授業スタートですね。

 

先程言いましたようにこれから普通部の歌を歌いますが、その内容を良く噛みしめてて下さい。

 

特に一年生、最初はなんだかわからないかもしれませんが、いろんなフレーズが出て来ます。

 

いろんな言葉が出てきます。「目路はるか」という言葉も出てきます。

 

だんだん意味が分かってきますよ。

 

噛みしめてしっかり歌ってください。


 それではわたくしの話はここまでにします。

 

※ この話はあくまでも水先案内が普通部部長時代に語った話   です

 現在の慶應義塾普通部とは何ら一切の関係はありません