こころのとまり木 4     #あるーぢえ伊勢屋 足踏み糸鋸
 

 

寺町通を散策する時に外せないのが、#スマートコーヒー。

 

いつも外に人が並んでいる。

 

ここは一人でも席は空いた順番。

 

分け隔てを決してしない。

 

一人でも四人席のことも。

 

いつも感じの良い店主が(前はお爺さんだったから2台目かな)がコーヒーの焙煎をしている。

 

そういえば京都は自家焙煎が当たり前。

 

そして深入りが当たり前だ。

 

関東では考えられない、コーヒー文化!

 

 

私の定番はホットのカフェオレに「ホットケーキ」か

「フレンチトースト」。

 

このカップが昭和レトロ。

 

 

フレンチトースト

 

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京都寺町通り、中頃。

 

#あるーぢえ伊勢屋

 

 

古い写真

 

ユニークな金物屋さん。

 

古い時代の店の前に確かに足踏み糸鋸が写っている。

 

大正時代かな。

 

 

現在はビルの2階、私はここでアルコールランプの芯を買った。

 

すき焼きの老舗、#三嶋亭 お向かい。

 

寺町通りから見上げると、

 

ビルの2階のショーウインドーにそれはあった。

 

全く偶然に見つけたからとても感激!

 

年代物の足踏み糸鋸。

 

私が使った物と形が違う。

 

私のものは東京神田の#キトウという教材工具の老舗が昭和初期に作ったもの。

 

 

早々、このビルの2階に上がって、それを確かめた。

 

かなり渋い逸品。

 

お店の人にお話を伺うと、この店はかなり古くからこの場所で金物屋さんをしていたらしい。

 

そして、この糸鋸はこのお店のオリジナルらしい。

 

昭和の初期にはかなりこれが学校の図画工作で使われた。

 

動力は人力で音がうるさくないから夜間でも使える。

 

スピードは人の踏み込み速度で自在。

 

細かい作業も難なくこなせる。

 

今では看板やさんや欄間(らんま)を彫る職人が使っているくらい。

 

フトコロが深いので現在の「電動糸鋸」と違って大きなものの糸鋸細工が出来る。

 

お店の人に断って写真を撮らせてもらった。

iseya (伊勢屋)と名前が入ってます。

ガラスの向こうが寺町通り。

 

足踏みの力を回転にして本体に伝えるのは革のベルト。

 

昔のミシンと同じですし、今でもこの革ベルトは手芸屋さんで販売しているのを見たことがある。

 

上の写真はキトウ製の足踏み糸鋸

 

腕が木製なので何となく伊勢屋製よりも木のしなりがあって切り味が柔らかい気がする。

 

足踏み動力の伝達は同じく革ベルト。

 

私はこのミシン鋸型の糸鋸を箱根寄木細工の出展でも見かけた。

 

確かあれは横浜SOGOデパートだったかな。

 

電動になっていたが、それは全くの主人の自作のものだった。

 

 

ミシン鋸のオリジナルはイタリアのフレンツェであるらしい。

 

あそこは家具のデザインに木を埋め込む象嵌(ぞうがん)細工が伝統工芸だから。

 

足踏みミシン糸鋸、奥が深いな!

 

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