教師塾 12        ある生徒の立ち直り 2 

今回は学校に出ずらくなった生徒の経緯とその立ち直りを少し細かく考察したいと思います。

 

現場の教師しか書けない内容だと思います。

 

慶應義塾大学の教職課程で私が講義した時のテキストです。

 

だからこの文章は悩み相談事例というよりも保護者、教師の参考になってもらいたいので教師塾のジャンルで投稿することにしました。

 

 

「ある生徒の立ち直り」1の続きです

私はあくる日の研究日に登校。

 

この日は授業がないので放課後を待ちA君と面談。

 

B君とは小学校時代に同級生ではあるが一度も接触したことはなく、今、嫌がらせを受ける理由が自分としては思い浮かばないと話していた。

 

一応、この前の接触からだいぶ打ち解けた様子。

 

彼が言うには、担任の私に相談する前に学校でのことを親に話したことをしきりに後悔していた。

 

特に父親のリアクションにほとほと困っているようだ。

 

席替えの件も学校のことをよくわかっていないくせにと言っていた。

 

すぐに変えられたらまた皆んなに変な目で見られるとも言っていた。

 

本人はB君のことをもう少し自分なりに考えて取り組んで見たいと話していた。

 

意外と大人だなと私は思った。

 

二日後、保護者会の個人面談で母親から先日深夜の父親の非礼について詫びが入った。

 

母親を含めて親族が殆ど普通部の関係者。

 

普通部に対しては理解をしているし信頼しているという旨をを話された。

 

そして、父親はもともと普通部に対して悪感情を抱いていたらしく、やっぱにこうなったと今回の件を揶揄しているそうだ。

 

私立小学校時代にも父親の学校に対する激しい批判を身を持って阻止していたと涙ながらに話していた。

 

その後の経緯は次のようであった。

 

4月28日 遠足、体調不良で欠席

5月21日 中間試験、出席

5月22日 中間試験、出席

試験明けて

5月24日 体調不良、登校するも保健室待機

5月25日 体調不良、欠席

5月26日 体調不良、欠席

5月27日 登校

5月28日 体調不良、欠席

 

一進一退の状態が続いたのであるが、5月24日の母親の学校連絡で色々なことがわかりかけた。

 

ここから

糸口が見つかり始めた様な気がする。

 

この続きはまた!

 

ある生徒の立ち直り 3に続く