学校生活 27       とりあえず一生懸命! 

 

 

普通部の会報誌より私の文を抜粋しました

 

 

「とりあえず一生懸命」頑張ること

 

今年の傾向は製作日誌の充実が見られたことと個々の作品がコンパクトにまとまったものが多く、恐らく搬入との兼ね合いを考えた結果だと思う。

 

自力で搬入までするのが基本だから良い傾向と捉えたい。

 

多少、会場は寂しくなるが。その分、分解できるなど色々、搬入時のことも考えるのも質の向上に繋がるのではないか。

 

ある生徒の製作日誌に次の様な文書があった。日頃の思いがぎっしり詰まっていたので紹介したい。

 

 

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『二年次の未完成の部分を反省してリベンジ・・・・ものを作る(物事をやり遂げる)には、見た目、予想の三倍の時間と平均五倍の労力を要すること、計画を立てるとは頭の中で「やる順リスト」を作ること、長い計画は必ず狂うこと・・・・何よりも大きかったのは、自分は何かに没頭している時が一番好きで、そうしている自分が自分の中で自分は一番好きであるということに気がついた。

 

何でも「とりあえず一生懸命」頑張ること。

 

疑問やもどかしさえを感じたことも少なからずあったが、これに、三年間の作品展での経緯が何かしら助言してくれたような気がする。これからも永遠に、真の普通部の生徒であろうと思った。』

 

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この生徒の文書の中に『とりあえず一生懸命』という言葉が三回出てくる。

 

これが長い人生における中学生時代の課題ではないか。

 

『とりあえず一生懸命』を貯金にした君はすでに高校生へのスタートを見据えている。

 

そこでは恐らく『とりあえず』は外れるに違いない。