学校生活12−1 普通部 終業式
1学期 終業式 7月
皆さんおはようございます。
林間学校、自然学校、今回は台風に見舞われて大変でしたが、何とか無事に帰宅出来ましたね。
特に3年生は大変でした。雨プランの連続でしかも最後の飛行機がどうなのかという事でしたが、無事に帰宅出来て私もホットしておます。
お疲れ様でした。今回、私は2年生についていったのですが2年生の諸君には個人と集団のお話をしたのだけど改めて1年、3年にもお話します。
2年生には本筋は繰り返しになってしまうけどなるべくそうならないように話したいと思います。
最近の世の中はどちらかというと個人、個人に対してすごく意識が向いている。
個人情報だとか個人の権利だとか色々な個人に関するうことが重んじられて来ています。
これは勿論、悪いことではありません。寧ろとても良い事だと思います。しかし、その半面、皆で集まって行動する事が少し希薄になってきていますね。今の世の中。
その社会の中で皆はほぼ毎日、学校生活というのをしているわけですね。
この学校生活はバランス的には個人の自由と集団の中での行動の規制、このあたりが上手くバランスが取れているのが一番良いのだけど、どちらかというと放っておくと人というのは個人の方に意識が行きがちです。
つまり周りを見ずについつい身勝手な行動を取ってしまったり。
皆は個人のことに関しては黙っていても上手くやっている。
例えば勉強を例にとっても個人でやていますし、もし、集団の事を考えずに個人の事だけを重んずるのなら学校など不必要になってしますよね。
今はもうインターネットもあるしEラーニングで成績も取れるようになりそうだし、資格も取れるし、そういう方に世の中がなっていくと学校という場は必要なくなりそうですね。
学校が存在している意義というのは皆が集まって妥協点を見出しながら協調的な行動を取ることの練習をする場。
これなんですよね。
だからここのところがとっても重要です。
例えば今回、林間学校へ行って特に3年生は雨プランばかりで、やれることが限られたのであまり意味がなっかったと思う人もいるかもしれないけど、実はそうではなくある意味で行くことそのものに意味があるのです。
皆で行くことにね。その中で周囲を見回して自分はどういう風にバランスを取るのか。
そういうことを中学生時代にやっておかないと大人になって急にはできません。
世の中で一番今、問題になっているのは「俺がこれでいいのだったらそれでいいじゃん」という流れが風潮としてある。
例えば「俺がくだらないと思うのだから、このことはくだらない」。しかし、それはもしかしたら「食べず嫌い、食わず嫌い」かもしれない。
あるいはその人が間違っているのかもしれません。
例えばこういうことがある。
「人と付き合うのは嫌だ、面倒だ、嫌な奴とは付き合う必要などない」とこういう考えもある。
でもそれが果たして本当にそうなんだろうかと考えると、ずーっとその人が孤立してどこかの島で一人で暮らしているのならそれでいいのかもしれなしけど皆はそうはいかないよね、この社会の中で生きているのだから。
ある時点でこの大人の社会に出て行って、それこそお金もかせがなければならないしね。
結婚もするだろうしね。色々な意味で社会に関わて行く、参加して行く必要があります。
その時に「俺が嫌だから嫌だよ」というのは通らない場面が多くおると思います。
その時に相手が悪いのか自分が悪いのか分からなく人が増えている。
もしかしたら自分が悪いのかも知れない。
例えばあるグループの中で自分だけが、「のけ者」にされていると思うときに、もしかしたらその「のけ物」にされている人は社交術がないだけかもしれない。
自分が人とうまくやっていく技を身に着けていないだけなのかもしれない。
でも最近は「いいんだ俺は、皆、嫌な奴なのだから付き合わなければいいんだ」こういう事をいう人が結構いるのだけどそれは、大人になって色々な経験をした上で「俺は俺」というのは私も認めるけど中学生や高校生くらいの年齢で「俺はいいんだ」と自分の殻に閉じこもるのはもったいない。
もっともっと可能性が、もしかしたらあるのかもしれないのに。
それがそこでアウトになってしまう。
だからこの時期、中学生の時は例え恥をかいてもいいと思う。
やり直しもきくし。だからそういう意味で友だち同志おもいっきりぶつかってごらん、「俺はいいんだ」なんて言わずに。
そういうのを出来る場所をなるべくこちらも用意したいね。
学校も旅行も部会活動も集団だよね。
その中で友達の嫌な面もたくさん見たと思う。
勿論、良い面も。それを自分にどこまで取り込めるか。
これを一つ研究してください。
これが個人と集団の話。
※ この話はあくまでも水先案内が普通部部長時代に語った話 です
現在の慶應義塾普通部とは何ら一切の関係はありません
1−2に続く
こころの水先案内