相談事例 

O君のお父様からの相談

 

息子が他のクラスの生徒からお金の請求をされたと言うことです。

 

 いついつまでに持ってきてと。

 

 持ってこないと番長グループからの締めがあるとソフトに脅迫。

 

お父様は最近様子がおかしいO君を締め上げて事情を聞いたそうです。

 

 初めは頑なに事実を言いませんでした。

 

 怖くて怖くてしょうがなかったみたいです。

 

 先生、どうしましょう?

 

 お父様は本当に困り果てていました。

 

私はとりあえず、担任の先生にことの次第を報告するように

告げました。

 

 次の日、お父様は担任の先生とお会いしたそうです。

 

 担任曰く「一度お金をあげるとキリがないです。ここは無視しましょう。断ち切りましょう。」と。

 

お父様は息子が震えているのにそうはいきません。

 

納得がいきません。

 

このままだと学校に行かれなくなりそうです。

 

私はお父様にこうアドバイスしました。

 

相手のお子さんの家に行き、相手のお父様にお話をしてそのカツアゲ君とお話をする方向でいきましょう。

 

その時注意があります。

 

まず、彼が自分の息子をカツアゲしているとは言わずに

色々、うちの息子がご迷惑をおかけしているのでお話がしたいと申し込むこと。

 

次に、無断でこのことをやるわけにはいかないので担任には一応、ご報告すること。

 

以上の2点を約束していただきました。

 

担任はやめたほうがいいとの一点張り

 

お父さんはそれではあなたはうちの息子を守ってくれるのかと迫ったそうだう。

 

担任は憮然とした様子です。

 

それはそうです。

 

四六時中、番長グループから彼を守ることは出来ません。

 

彼はまだ若い担任だそうです。

 

現実に即さない建前論はこう言う時に全く意味をなしません

 

お父様は息子をただただ

守りたかっただけです。

 

親だったら当たり前ですよね。

 

次の日の夜、相手のお父様がいる時間帯を見計らって、 O君のお父様は行動を開始しました。

 

事前に相手方にはご相談があるとのことでお電話をしました。

 

当日、玄関でチャイムを鳴らすと感じの良いお父様が出られたそうです。

 

早速に私のアドバイスをお父様に告げました。

 

O君のお父様はご迷惑にならないように自分の家にカツアゲ君を呼んでいいか交渉をしました。

 

OKを取ったお父様は車でカツアゲ君を自宅に連れてきました。

 

何故、素直にカツアゲ君はこの申し出を受けたのか?

 

それは彼がことの次第を自分の父親に知られたくなかったからでしょう。

 

勿論、自分の悪事はわかっていたのですからね。

 

私はO君の家に待機していました。

 

私は柔らかくカツアゲ君とお話を始めました。

 

この間のお話は省略します。

 

カツアゲ君は学校に言わないでくれといきなり泣き出しました。

 

こういった場合、泣き出すと言うのは解決の糸口のサインです。

 

自分のしていることがわかっていからです。

 

だから先ほど言ったようにおとなしくO君の家に来たのです。

 

これも前述したように自分の親にやっていることを知られたくたかったのです。

 

読み通りでした。

 

しかし、彼は小物です。

 

彼は番長グループの徴収係なのです。

 

私はO君を呼びました。

 

そして、もうこんなことはしないねとカツアゲ君に念を押しました。

 

カツアゲ君はまた涙を流してO君に謝罪しました。

 

彼はかなりのナイスガイです。

 

とても徴収係を自ら進んでやっているとは思えません。

 

案の定、番長グループに目をつけられてやらされていたのでした。

 

カツアゲ君は私に質問をしてきたのです。

 

今回のことも含めて番長グループにどう言い訳をしたらいいのかわからないと言うことでした。

 

私は彼に言いました。

 

「O君をゆすったのですが、すぐにうるさい親父が出てきて学校に言うとわめかれました。とっても面倒な家です。あきらめた方がいいと思います。」

 

こう言いなさいと。

 

この場を見ていたO君のご両親はなるほどと納得されたようです。

 

カツアゲ君の顔に笑みが見えました。

 

お父様はカツアゲ君の家に電話をして彼を家に送りました。

 

この問題は根本解決ではありません。

 

きっとこの学校ではO君の代わりにうるさくない親の子供が狙われるでしょう。

 

それにカツアゲ君の足抜け問題があります。

 

皆様はどうしたら良いとお思いですか?

 

後日談

 

 教師としてカツアゲ君の今後が心配です。

 

 私はアポを取って私のO君の学校に行きました。

 

 事務室で来校を告げると向こうから一人に見慣れた先生がこちらに向かってきました。

 

 私の前の学校の同僚の先輩先生でした。

 

 先輩はこの学校で教頭先生をやれれていました。

 

「この学校で会うとは!、ここ荒れてるんだよね」

 

 私はことの顛末を話し、カツアゲ君のことを先輩に頼みました。

 

 先輩は前の学校でピカイチの先生です。

 

 きっとうまくやってくれると安心して学校を去りました。

 

ちなみな、荒れた学校ほど実力のある教師が派遣されます。

 

でも荒れているからそのことは父兄に中々わかりませんね。

 

 

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