幽霊を信じるor信じない

 

 

  こころのとまり木 0

 

 

昔、当時の学校のでのこと。

 

ある人から聞いた話です。

 

4階の音楽室でピアノの音がする。

 

音楽の先生が残っているのだろうと思って行ってみると誰もいない。

 

この話、気のせいかな?

 

教科準備室で夜遅くまで採点をしているとドコドコと窓が揺れる。

 

すごく怖かった。

 

こういう時に限って丸太材がゴロゴロと転がるのです。

 

でも後でそれは、地下に新幹線が走っている為とわかり安心した。

 

振動でした。

 

人には幽霊や怪奇現象を見たいという心が生ずるらしい。

 

でも私は残念ながらまだ幽霊を見たことがないと言いたいが

 

実は一度だけ不思議な体験をしました。

 

それは箱根の有名旅館でのこと。

 

深夜に温泉に浸かりに行こうとしたら通路の階段に白衣を着た老婆が座っていた。

 

「ここの部屋の方ですか?」と尋ねられた。

 

102号室を指して。

 

「違います」と私は答えた。

 

老婆は「お客さんにアンマを頼まれたんです」と言った。

 

私は老婆を無視して「湯」に向かった。

 

するとすぐ後ろに気配を感じて振り向くと、その老婆がいた。

 

「こんな所にお風呂が出来たんだ」と老婆はつぶやいた。

 

 背筋がゾクッとした。

 

 まるで滑り込むように先回りして老婆は私のそばにいたから。

 

 私は老婆と別れて湯を楽しんだ・・・でもなかった。

 

その時、私の目の前に幻覚が現れた。

 

時は真っ昼間。

 

アイスクリームを売っている。

 

米兵がいる。

 

その老婆がいる。

 

白い傘をさした老婆がいる。

 

と、その次の瞬間

 

老婆がアイスクリームを宿の階段に座って食べている。

 

何がなんだかわからなくなった。

 

早々に慌てて湯を出た私は無心に老婆を探した。

 

2階、3階。

 

どこにもいない。

 

気味が悪いので部屋に戻って家内にことの顛末を話した。

 

家内は「お酒に酔って幻覚を見たのでしょう」と言った。

 

私もきっとそうに違いないと思った。

 

酒のせいだ。

 

幻覚だ。

 

おしまい!

 

 残念ながら話はこれで終わりではないのです。

 

 翌日、気になって102号室を見に行きました。

 

 そこはいわゆる、開かずの間

 

 何故か鍵がかかっていました。

 

 あの老婆はを待っていたのでしょうか?

 

 宿の人に聞きました。

 

「昨日、深夜にアンマさんがいたのですが?」

 

「そんな夜更けにアンマさんは来ませんよ」

 

私は何を見たのでしょうか?

 

 

 

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