こんばんは~。
今日は、岡田尊司先生の本、『人を動かす対話術』を読んでいます。
この本には、クライエントを心理的に支援するための「対話的アプローチ」が数多く載っています。
そして、クライエントの状況によってどのアプローチが適しているのかということも、一覧表で簡単に確認できるようになっています。
載っているアプローチは、来談者中心療法、認知行動療法、解決志向短期療法など多岐に渡る心理療法から抽出されたものであり、全体の理解や復習にも役立ちます。
気軽に読める新書でありながら、内容の濃いお勧めの一冊です。
カウンセラーだけでなく、クライエントの方が読んでも、「対話(自分自身への対話を含む)が心にどう作用するか」を理解するヒントを得られると思います。
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ここで、今日読んだ中から、心に残ったところを一つ引用します。
『不登校や出社拒否、ひきこもりや非行といった問題をどうにかしようと、問題の部分にばかり働きかけるよりも、その人の関心にこちらも興味をもって、一緒に語り合ったり取り組んだりしていくうちに、明るく元気になって、ある日突然、学校に通い出したり、就職活動を始めて実際に就職したりするケースは珍しくない。』
(『人を動かす対話術』岡田尊司先生著(PHP新書/2011/P38)より引用)
確かに心は全てつながっているので、問題とは一見関係のない「相手の関心のあるもの・こと」の話や取り組みを一緒にしていくことにより、相手が力を得ていくという形も積極的に取り入れたいと思いました。
特に、問題にまっすぐ向き合っていくだけの力やエネルギーの無い状態のクライエントに対しては、とてもいいのではないかと思いました。
私はカウンセラーとして、たとえクライエントが自分に全く興味のない話をしてきたとしても、しっかり関心を持って自分でも調べたり体験したりしながら、クライエントの話に寄り添っていくことも必要だなぁということに気付きました。
日頃から、自分に興味のない話題にも積極的に飛び込んでいくトレーニングもやっていこうと思います。
今日も、ありがとうございます!
皆さまに、いいことたくさんありますように!
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