自分も相手も大切にした自己表現 (『カウンセラーのためのアサーション』で学ぶ①) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


カウンセリングに関する本を読んでいると、時々”アサーション”という言葉に出会います。


その意味が気になったので、今日は『カウンセラーのためのアサーション』という本を読んでいます。


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まずは、”アサーション”の意味が説明されているところを引用します。



『本来のアサーションの意味とは「自分も相手も大切にした自己表現」ということです。

もっと具体的にいえば、「自分の考え、欲求、気持ちなどを率直に、正直に、その場の状況にあった適切な方法で述べること」ということなのです。


すなわち、アサーションという言葉には「相手のことも大切にする」という意味があり、「自己主張」という日本語では、その意味が抜け落ちやすいのです。』

(『カウンセラーのためのアサーション』平木典子先生、沢崎達夫先生、土沼雅子先生 編著より引用)



※アサーションの英単語"assertion"を英和辞典で調べると、和訳は「主張」「断言」などと書いてあります。


アサーション = 自分も相手も大切にした自己表現


これは、相互尊重の精神と相互理解を深めようという精神の現れでもあるとのことです。


とても健全なことだと思いますので、カウンセリングの場のみでなく、普段から心掛けていきたいところです。


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アサーションを実践していくためには、手法がどうとかいう以前に、まず自分がどうあるかということが大切だと思います。


なぜなら、自己表現と心の内面で感じていることが一致していないと、それはアサーティブ(アサーションの形容詞)であるとは言えないからです。


その辺りの説明が書かれているところを引用します。(本記事は、2012/2/25に変更しています。)



『カウンセラーの適性の一つとして「自分をよく知っている」ということがあげられます。

ロジャーズは「自己理解」をあげ、自分自身の限界や短所について完全に理解していることが必要であるといいます。


アサーションはまず、自分の考え、感情、気持ちなどに正直であることを前提とします。

つまりどんな自分であってもありのままでよいのです。

そしてどんな感情も感じてよいといいます。』


『自分の感情や欲求を大切にしてよいという考えは、カウンセラーがしっかりもっているべきものだと思います。』

(『カウンセラーのためのアサーション』平木典子先生、沢崎達夫先生、土沼雅子先生 編著より引用)



自分の感情や欲求を大切にしてよいという考えは、カウンセラーがしっかりもっているべきもの


これを否定すると、自己一致できないということになり、カウンセリングが成り立たなくなると思います。


カウンセラーが心の中に別の感情を押し込めていると、そういうことは全部クライエントに伝わり、クライエントも心を開いて自己表現をすることができなくなると思います。


また、カウンセラー自身の心の健康を維持することも難しくなってくると思います。


それでは、クライエントに対して、マイナスの感情を抱いてしまった場合はどのように対処すればいいのでしょうか?


それについて説明されているところを引用します。



『そんなときはまず、そうした感情をもつ自分に気づき、そのような自分を認めていきましょう。

そして今この感情をどう扱ったらこのクライエントにとって役に立つのかを考えてみましょう。

(『カウンセラーのためのアサーション』平木典子先生、沢崎達夫先生、土沼雅子先生 編著より引用)



まず、自分の中にマイナスの感情があることを認識する


そして、カウンセリングにそれを活かす


これは、かなりの経験が必要な気がします。


いっぱい練習して、いっぱい失敗して学びたいと思います。



今日も、ありがとうございます!


皆さまの明日が、ありのままを自由に表現できる気分爽快な一日となりますように!



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