自分の中にスペースを作る (『フォーカシングで身につけるカウンセリングの基本』で学ぶ②) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


今日は、フォーカシングのバリエーションのひとつである「クリアリング・ア・スペース(CAS)」について書いていきます。


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先ず、「クリアリング・ア・スペース(CAS)」とは何かを説明します。

(本記事は、2012/2/25に変更しています。)


★気がかりなことから心理的な間をとり、距離をおく方法


心の整理


といった言葉で表される手法なのですが、要するに、


「自分の問題をちょっと脇において、自分の中にスペースを作る」


ということです。


私たちは普段から無意識でこれをやっていると思いますが、それを能動的に行なう手法が「クリアリング・ア・スペース(CAS)」です。


この手法は、”問題に巻き込まれている自分”から”問題を、少し離れたところで感じている自分”へと変え、主体としての自分の感覚を活性化させるものです。


なお、この手法は単体で用いることもできますし、フォーカシングの第1ステップとして用いることもできます。


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それでは、本より”CASの方法の一例”を紹介します。



 「最近どんなことが気になっているのかなぁ、どんな問題があるのかな」と自分の内側に優しく問いかけてみます。


 気がかりな事柄や問題が浮かんできたら、「こういうのがあるね」とそのまま認めます。

その問題に深く入りこんだり、逆に「これはたいしたことない」と否定もしないようにします。


 その問題全体の感じをまるごと感じてみて、イメージを使ってどこか「置き場」を探ってみます。

その問題の感じや雰囲気にぴったりの場所です。

その問題自体が行きたがっている場所があるかもしれません。


ちょっとだけ自分から離した机の上や引きだしの中でもいいかもしれません。

その場所ならば安心だと感じられる場所を見つけます。

これで大丈夫という場所に置けたら、二つ目の問題も同じような手順で、置き場所をみつけます。


 ②~③の手順を繰り返し、浮かんできた問題すべての置き場所がみつかったら、「もう他にはないかな、これだけの問題が片づいたらすっかり楽になるかな」と内側に問いかけて感じてみます。

小さな事でも他に出てきたならば、同じ手順で置く作業を繰り返します。


 もう他にない、これだけの問題から距離がとれたらすっかり楽になれる、と感じられたら、その感じを十分味わいます。

(『フォーカシングで身につけるカウンセリングの基本』近田輝行先生 著より引用)



これ、いいですね。


これによって自分の中にスペースを作り、主体としての自分の感覚を活性化させることにより、心の中の問題が軽くなったり、前向きに変化したりすると思います。


また、本来の能力を発揮したい場面の前に、これをやるのもいいのではないかと思います。


例えば、私は大勢の前で話す場面などの前に、これを行なってみようと思いますニコニコ


★緊張している感じ


★場に圧倒されている感じ


★頭が混乱している感じ


など、それを真っ直ぐ認めた上で、自分から離れた置き場所に置く。


そして、自分の中にスペースを作り、主体としての自分の感覚を活性化させる。


そうすれば、私のスピーチも上達できるかな。



今日も、ありがとうございます!


皆さまが、皆さまらしく輝く明日となりますように!



↓A.W.コーネル先生の本とは違った切り口で、フォーカシングを学べる一冊です。両方読まれることをお勧めします。


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