悲しんでいるのは私の一部 (『やさしいフォーカシング』で学ぶ②) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


あっという間にもうすぐ週末。


9月11日(日)には、「被災地に行きたいけど行けない!」

そんな私達のためのイベントが、名古屋市であります。(詳細はこちら


主催者のきゃめが、被災地との架け橋になって、私達の想いを現地に届けてくれます。


皆さま、ぜひ集まりましょう!


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さて、今日も昨日に引き続き、フォーカシングの勉強をしています。

(フォーカシングの基本はこちら


フォーカシングでは、からだの中の、ある「感じ」に寄り添いながら、それの発する声を聴きます。


そして、その声には感情が含まれています。


その感情と向き合う時には、守るべきポイントがあります。



『あなたの内的な体験と関係を持つということは、あなたが、感情の中に入り込まないで、感情のそばにいることです。


激しい感情を変化させる唯一の方法は、その真っただ中に飛び込んで、一生懸命感じて、それを乗り切ることだと信じている人が多いようです。

それをためらうようだと、「抵抗している」とか「変わるのを怖れている」と言われそうです。


しかしながら、フォーカシングが教えているのは、感情と関係を持つことで、より簡単に変化が起こるということです。

あなたが首のつけ根までその中に浸かっていたのでは、それと関係を持つことなどできません。』

(『やさしいフォーカシング』アン・ワイザー・コーネル先生 著より引用)



感情の中に入り込まないで、感情のそばにいること。


とても難しそうですが、それを実現できる方法が載っていました。



『「私は悲しい」と言っていることに気づいたら、「私の一部が悲しんでいる」とか「悲しい感じがある」とか「何か悲しいと感じているものに気づいた」と言いかえるようにしましょう。

そうすれば、どこもここも全体が悲しいというのではなく、悲しい感情と一緒にいられるようになります。

あなたの全体ではなく、一部分となるからです。』

(『やさしいフォーカシング』アン・ワイザー・コーネル先生 著より引用)



これ、すごくいいですねニコニコ


「悲しんでいるのは私の一部」とすることで、ちょっと離れることができるのですね。


そして、ちょっと離れることによって、からだの中の「感じ」が発する声を聴いたり、感情を眺めたりを続けていけるようになると思います。


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私は、この部分をカウンセリングに取り入れていきたいと思っています。


例えば、クライエントが、激しい感情を体験して前向きの変化が止まってしまうような場合があります。


その場合、クライエントは、感情の激しさに怯えて感じることを止めてしまった状態であると考えられますが


カウンセラーが、「悲しんでいるのは私の一部」の状態に導くことにより、クライエントはちょっと離れて感情を眺めることができるようになると思います。


そして、前向きの変化を継続していけるようになるのではないかと思います。



今日も、ありがとうございます!



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