こんばんは~。
最近、イベントの話や受講した講座の話を書くことが多いですが、今日は、勉強した内容を書こうと思います
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カウンセリングに訪れるクライエントは、当然、性格や生い立ちや悩みなど全てがひとりひとり違います。
カウンセリングを開始しても
すぐに内的に深い話をし始めるクライエントもいれば、悩みとは無関係の話を続け、全然悩みの内容を話そうとしないクライエントもいると思います。
例えば
カウンセリングを受けに来た理由すら話さなかったり
「特に悩みは無いですが、カウンセリングというものに興味があったから来てみました。」などと言って誤魔化したり
中には
カウンセリングを数回に渡って続けても、世間話やありきたりの話(本の話やTVの話など)だけを話し続けるクライエントもいると思います。
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そんな時、カウンセラーは
「これでは、カウンセリングにならない。」
「なんとかして話の内容を、悩みの方に持っていかなくては。」
などと思ったり
延々と悩みとは無関係の話を聴かされ続けて興味を失ったり、眠くなったりということもあると思います。
そういったことを、どのように捉えればいいのでしょうか?
『内的な問題があまりにも大きい人は、ある程度これを抑えていて当たり前です。
うっかり抑えをはずしてしまうと、この人は危なくなります。
このような人は、カウンセリングに来ましても、われわれがふつう常識で考えているような内的な話をしないわけです。』
『こんなとき、私は浅いところで一生けんめいつき合おうとします。』
(『カウンセリングの実際問題』河合隼雄先生 著より引用)
「浅いところでつき合うこと」
どうやら、このことに大きな意味があるようです。
クライエントが浅いところの話ばかりすることについての説明が載っていました。
『そういうことを一生けんめいになって話すことによって、その人は、自分の、いわば自我の表層部分をだんだん強くしていって、それを強くした後で、内的なことに向かおうとしている。
あるいは、内的なことに向かわないにしても、外側を強くするだけでもカウンセリングの意味があると思うわけです。』
(『カウンセリングの実際問題』河合隼雄先生 著より引用)
「なるほど!」と納得できました
たとえクライエントと、浅いところでつき合い続けることになったとしても、あせらずに
「それは、意味のあることなんだ。」と認識しながら、しっかりやっていきたいと思いました。
今日も、ありがとうございます!
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