あたりまえの応答 (『カウンセリング方法序説』で学ぶ①) | あがり症・パニック症・対人恐怖は「あるがまま」で克服できる!

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こんばんは~。


最近、ガリガリ君のソーダ味にハマっています。ニコニコ


以前、田んぼの草むしりをやった後にもらったガリガリ君が


あまりにも美味しかったのでクセになりました。にひひ


今日も、2本食べました。


もちろん、運動はしていません。(笑)



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


「受容」と「共感」


言葉にするとシンプルだけど、実際にはとても奥が深いと思います。


特に、初めてのクライエントの、初回カウンセリングの場合


クライエントの口から、いったいどんな言葉が飛び出してくるのか全く見当もつきません。


一瞬一瞬集中して傾聴し、的確な応答をすること。


そのやりとりの中で、クライエントが「受容されている」「共感されている」と感じることができること。


それができることが、実力のあるカウンセラーになるための重要な条件のひとつだと思います。



いい例が載っています。(クライエントは、お兄さんを亡くされた女性です。)



『「そうです、そうです、それから、あのう、いるんです」

 「え? どこかに見えるの? お兄さんのことでしょ?」

 「はい、先生の後ろに。今日も電車の中でも一緒でした。ときどきふっと見るといるんです。」

 「ああそうだったの。で、どんな感じなの? 今日のお兄さんの様子は?

 「(えっ)あ、それが、なんかいい感じです(微笑)。勉強でわからないことがあるとよく教えてもらってたんですけど、そのときみたいな感じで」』

(『カウンセリング方法序説』菅野泰蔵先生 著より引用)




この例の中で、カウンセラーは、ごく自然にクライエントを「受容」し、お兄さんが見えることを「あたりまえのこと」として「共感」しながら応答しています。


そして、クライエントは、分かってもらえたことに対して、(えっ)と意外に感じながらも、嬉しく思い、微笑し、更なる話を続けてくれています。


このごく短時間のやりとりの中に、私はすごさを感じます。


心の中で、「これは、統合失調症の症状だな。」と思い巡らして、話を止めてしまうわけでもなく


「ああ、そうなんだ」と人事のように応答し、クライエントの心を遠ざけてしまうわけでもない。



たとえ、どんな話が飛び出してきたとしても、
「あたりまえのこと」として、ごく自然に応答できること。


私は、それができるカウンセラーになりたいと思いました。



今日も、ありがとうございます!



↓専門書としては、とても読みやすくて面白い本です。臨床例に対しての考察が、とても勉強になります。


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