女の子は怒っていました。

 

『先生なんかに、わたしの気持ちがわかるか!』

 

そう言い放ってわんわん泣きだしてしまいました。

 

「どうしたの?何があったの?

 それは、こうだったんじゃないかな?

 だから、こうしたんじゃないかな?」

 

女の子は、ひとりでシーソーで遊んでいたのです。

 

本当は、みんなの中に入れてもらいたかったのかもしれません。

 

 

その前後に何があったのかは、今はもう覚えてはいません。

 

小学校低学年くらいの時の私が、先生に向けて言った言葉です。

その時の素直な気持ちでした。

それだけははっきりと記憶しています。

 

ただ〝 わかってもらいたかった  〟 だけだったのだと思います。

 

「どうしたの?そうだよね?嫌だったんだよね、つらかったよね…」

 

本当は、そう寄り添ってほしかった。

 

 

でも、今ならその時の先生のお気持ちもわかります。

きっと一生懸命に理解しようとしてくださっていたのだと思います。

 

大人になった今、もし先生に会えるとしたら、

あの時のことを謝りたいなって思っています。

 

大人もみんな、子どもでした。

 

仕方のないことでもあるけれど、

子どもだった時の気持ち、どうしても忘れていってしまいますよね…

 

 

子どもの時に置いてけぼりになった気持ちって

もしかしたらずっとずっと、今もそこにあるかもしれません。

 

思い出してくださいね、、

 

大人もみんな、最初は小さな子どもだったこと。