心理カウンセラーの藤木ミホです。

「カウンセリングが上手くいく」

カウンセラーを目指す方は、それは良いことだと思われるかもしれません。

もちろん、悪いことではありません。

しかし、カウンセリングが上手くいったからこそ起こることがあります。

それは、「カウンセリングの停滞」です。

今日のブログは、この「カウンセリングの停滞」についてお伝えします。

上手くいっているこその、カウンセリングの停滞

今回お伝えする「カウンセリングの停滞」は、ある条件が重なった場合に起きることがあります。

それは、次のような条件です。

（１）クライアントが長年苦しんだテーマ

（２）クライアントが長年取り組んだけれど解消しなかったテーマ

（３）上記が、あっさり良い方向に向かい出した時

これらの条件が重なった時、クライアントは、次のような思いに囚われることがあります。

「私が長年苦しんだのは何だったの？」

「こんなにあっけなく解決していいの？」

「あの苦しんだ日々に意味はあったの？」

要するに、クライアントは、「無意味感」に囚われはじめるのです。

このようになることで、カウンセリングが停滞しだすのです。

無意味感を越えていく

人生に苦しみを生み出し続けた問題が解消することは、喜ばしいことだと思う方は多いと思います。

しかし、クライアントによっては、そう簡単に切り替えられないこともあります。

・苦しんだことの意味

・問題を抱えた日々の意味

これらを求めて考え出すことがあるのです。

そして、その意味が見出せるまで、心が枯野をさまようになって、より快適な日々に背を向けるわけです。

この状態をうまく表現したイラストがあります。

ただし、カウンセラーとして安心していただきたいのは、この無意味感の状態は、もうあと少しで癒しが起こる地点だということです。

カウンセリングでは、クライアントが過去にお別れを言い、快適な今日を選択できるよう支援を続けることになります。

クライアントが抱える「無意味感」は、カウンセリングの停滞を引き起こしますが、同時にこの状態は、「癒しの前触れ」なのです。

もし、カウンセリングが停滞したと感じたときには、この記事を思い出していただければと思います。

そして、焦らずにクライアントの支援を続けていただければと思います。

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癒しの前触れ【カウンセリングの停滞】