心理カウンセラーの藤木ミホです。

今年から本格的にカウンセリング講座などで学習を始め、カウンセラーへの道を歩みだすという方もおられると思います。

今日のブログは、そんな方々がカウンセリング講座での学びを最大限に受け取っていくための効果的な学習方法をお伝えしたいと思います。

この効果的な学習方法は、私が開催するカウンセリング講座でもお伝えすることがあるものです。

また、今日お伝えすることは、効果的な学習方法でもありながら、同時にカウンセリングにおいても役立つ内容になっております。

カウンセリングの学びの道は「サザエさん式」で

カウンセリングの効果的な学習方法とは、「サザエさん式」です。

ご説明しますね。

カウンセリングの学習は、テレビアニメのサザエさんを視聴する時の感覚で取り組むと、結果的にカウンセリング力が伸びるのです。

テレビアニメのサザエさんをご覧になったことがあると思います。

私が子どもの頃は、週二回放送されていました。

３０分の放送枠の中で、関連のない3つの話が放映されます。

たとえば次のようなタイトルの話です。

サザエさんは、3話連続で見ないと話についていけないとか、毎週欠かさず見ないと話についていけなということがないので、とても気楽に見ることができるアニメです。

視聴者は、習慣で見たり、ぼんやり見たり、あるいは面白がりながら、長年にわたってサザエさんを見続けます。

するとそのうち、はっきりと説明されない（描かれない）部分が、何となくたくさん見えてくるようになります。

「あれ？カツオとワカメは、波平さんとフネさんの子どもなんだ。」

「ノリスケさんは、サザエ、カツオ、ワカメのいとこで、仕事は記者なんだ。」

「波平さんも、マスオさんも、商社勤めなんだ。」

「磯野家＆フグ田家は、専業主婦が二人いる家なんだ。」

「磯野家＆フグ田家は、世田谷の平屋の一軒家でけっこうお金持ち！？」

「磯野家＆フグ田家の近所には、いつでも芸術家が住んでいるな。」

などなどが見えてくるのです。

サザエさんは、アニメの作中で、家族構成とか、家の間取りとか、親戚とかご近所とか、一つ一つ直接的に説明される回はありません。

視聴しているうちに、視聴者が何となくサザエさんについて分かっていくのです。

また、はじめてサザエさんを見るにあたって、予習して、登場人物のプロフィールを暗記したりしたことがある人は、ほぼいないのではないかと思います。

しかしながら、アニメを見続けることで、突然「あ！こういう関係なのか！」ということが分かってきたりしますよね。

カウンセリング講座における効果的な学びとは、こんな感じのことなのです。

「カウンセリングでは、こういうことをすればいいんだ！」

「カウンセリングでこんな時には、ああすればいいのか！」

などと、講座に参加しながら、大事なひらめきを積み重ねていくのが、カウンセリング講座の効果的な学びなのです。

そして、これがカウンセラーを目指す方にとって、結果的に効果的かつ効率的な学習なのです。

カウンセリング的な表現で言うと、右脳的、潜在意識的、無意識的な学習が、カウンセリング講座における効果的な学習なのです。

まとめて効率的に教えてください

時々、次のようなリクエストをいただくことがあります。

「人間がこんな仕草をするときには、こんな心理状態である」

というような知識を、まとめて効率的に教えてほしいというリクエストです。

たとえば、「脚を組んだから、防衛的な心理状態」というようなものです。

おそらくは、このようなことをまとめて知って暗記したら、カウンセリングができると考えておられるのでしょう。

しかし、このような暗記の学習では、効果的なカウンセリングは出来ません。

実際のところ、脚を組む心理的背景は、クライアントごとによって違います。

特に心理的な理由などなく、腰の痛みを緩和するために脚を組んでいるクライアントもおられます。

サザエさん式の学習をしておくと、カウンセラーの頭の中に「目の前のクライアントが、脚を組む心理的背景は？」という問いかけが自然と起こります。

そして、その回答もカウンセラーの頭の中に自然とひらめくようになっていきます。

このカウンセラーのひらめきが、カウンセリングの進行に必須なのです。

ですので、暗記による学習や、ペーパーテストをクリアするためだけの学習は、私はそれほど重要だと考えていません。

暗記してペーパーテストで満点をとったのに、カウンセリングはできないということはよくある話です。

「サザエさん式」学習が、カウンセリングでも役立つ

もう一点、「サザエさん式」学習が、カウンセリングでも役立つ点があります。

クライアントは、カウンセリングで何かに気づいて、人生を変えていかれます。

この気づきの過程は、サザエさんを視聴している時のように起こります。

何度かアニメを見ているうちに、「カツオとワカメは、波平さんとフネさんの子どもなんだ」と、ひらめきによって事実が見えてくる瞬間があります。

クライアントも、カウンセリングで、いろいろな話をしているうちに、「あ！」と、これまでに見えてなかったものが、ひらめきによって見えてくる瞬間があるのです。

これが気づきです。

カウンセラーが、「サザエさん式」学習を通して、この気づきの瞬間を体感しておくことで、落ち着いてクライアントの気づきを待つことができるのです。

そして、カウンセラーのそのゆとりによって、クライアントの気づきが起こりやすくなるのです。

これからカウンセリングの学習を始める方には、カウンセリング講座での学びを最大限に受け取るために、サザエさん式で学習に取り組んでいただければと思います。

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