大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。

カウンセラー・コーチを目指す方の中に、開業すると絶対にたくさんのクライアントがやってくるはずという期待を持つ方がおられます。

その期待は、日本の社会には、問題や課題を抱える方は多いからというものです。

たしかに、日本の社会で問題や課題を抱える方が多いという点は当たっています。

しかし、カウンセリングやコーチングというものがこの世にあることを知らない方はまだまだ多いのです。

また、カウンセリングやコーチングというものがあることを知っていても、ある理由から利用しようとしない方も多いのです。

ある理由とは、問題や課題を抱える方の多くに共通する特性です。

その特性とは、「受け取らない」というものです。

さらに言うと、「与えるばかりで受け取らない」という特性です。

つまり、人を助けることはするけれど、自分は助けを求めないということです。

「手伝いましょうか？」

「何か助けは要りますか？」

このように誰かが手を差し伸べても、「大丈夫です」と言って、助けを受け取らないのです。

他の言葉で言うと、自分一人の力で何でもやろうとするということです。

特にピンチになればなるほど、誰の手も借りずに、自分一人でなんとかしなければと考えるのです。

こうした特性のある方に対して、カウンセラー・コーチが、「あなたの問題や課題をクリアにするお手伝いできますよ」というメッセージを発しても届きません。

「ノーサンキュー」

「自分一人でやります」

という言葉が返ってくるだけです。

依頼が入ったときに

カウンセリングやコーチングの依頼が入ったときに、少しだけ想像していただきたい事があります。

・カウンセリングやコーチングを依頼するのに、クライアントはどのくらい大きな心理的な抵抗を感じただろうか？

・カウンセリングやコーチングを依頼するということは、クライアントが自力では無理だと感じたということ。何がきっかけだったのだろう？

想像していただきたいのは、この2点です。

受け取らない方にとって、人の助けを受け取ることは嫌なことです。

それなのに、カウンセリングやコーチングを依頼されたのです。

それが意味することは、クライアントは、自分の感情感覚の抵抗よりも、問題解決や目標達成のほうを重要視されたということです。

このような肚をくくったクライアントは、「受け取らない自分をやめる」という変化をすでに受け容れたうえで、カウンセリングやコーチングを依頼されたわけです。

つまり、カウンセリングやコーチングを依頼した時点で、すでにクライアントの変化は始まっているのです。

そして、クライアントが肚をくくったということによって、カウンセラーは、「このカウンセリングは、上手くいく」という確信を持てるのです。

受け取らない特性を備えた方は、なかなかカウンセリング・コーチングを依頼をされることはありません。

しかし、それでも依頼されるという事は、その依頼自体に重みがあり、その重みがクライアントにより大きな変化の力を与えるのです。

カウンセラー・コーチ開業後、なかなか依頼が入らない時、今日の記事を思い出していただきたいと思います。

逆に、予約が入った時にも、今日の記事を思い出していただければと思います。

問題や課題を抱える、助けが必要な方には、「受け取らない」という特性があるものなのです。

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