大阪イチやさしいNLP教室のNLPトレーナーの藤木ミホです。

カウンセラー自身が、心身の調子を崩してカウンセリング活動を停止することがあります。

「こんな自分がカウンセラーを続けていいのでしょうか？」

私のもとに、このようなご質問を寄せて下さる方もおられます。

実は、このご質問は、その人が思考や判断を放棄して、仕事や人生を他人に預けようとしていることを示します。

自分を見失っていないなら、「これからもカウンセラーを続けていくために、少し休養します。」などとおっしゃいます。

または、「こんな私がカウンセラーを続けていいのかと自問しているところですが、この自己対話を手伝って欲しい。」とおっしゃいます。

そして、自分の考えと判断をもとに、自分にもクライアントにも仕事にも、最善の道を自ら選ばれます。

さきほどの「こんな自分がカウンセラーを続けていいのでしょうか？」というご質問がでる時は、「教育分析」を受けるタイミングがきています。

教育分析とは、個人分析とも呼ばれます。

カウンセラーなどの対人援助の仕事をしている人が、自分を振り返ることで、より深みのある仕事をしていくための機会です。

心の調子を崩して、「こんな自分がカウンセラーを続けていいのか？」と悩まれる方に、ある事を思い出していただけたらと思います。

思い出すべき「ある事」とは

カウンセリング講座などで、ジークムント・フロイト博士、またカール・グスタフ・ユング博士のことを聞いたという方は多いと思い出す。

思い出すべき事とは、この二人の精神科医のことです。

ジークムント・フロイト博士は、神経症（ノイローゼ）を患っていました。

カール・グスタフ・ユング博士は、統合失調症（分裂症）を抱えておられました。

そのうえで、医師として、研究者として、素晴らしい業績を人類にもたらしておられます。

心の調子が整わず、こんな自分がカウンセラーを続けていいのかと自問し、答えを出す前に、私はフロイト博士、ユング博士の伝記を読んでいただけたらと思います。

お二人の精神科医が、

・どんな症状を抱え

・どのように自分の症状と折り合いをつけ

・どのように症状を客観視し

・どのように症状を利点としたのか

などが、伝記を通して読み取れると思います。

マンガで読むフロイト博士とユング博士

分厚い伝記本に取り組んでいただいてもいいのですが、今日は、伝記物のマンガをご紹介したいと思います。

◆高校生からのフロイト漫画講座

◆マンガユング「心の深層」の構造

カウンセラー開業をして、長く仕事を続けてい時に必要なのは、カウンセリングの技術だけではありません。

心の世界の先人の人生を知り、そこから様々なことを学びとり、自分の糧にすることも大切です。

カウンセラー開業は、個人事業として、たった一人ではじめる方が多く、孤独を感じる方もおられます。

しかし、先人の人生を知ることを通して、先人とともに仕事をしている感覚が得られるものなのです。

独立開業カウンセラーは、決して孤独な仕事人ではありません。

ぜひ、フロイト博士、ユング博士だけでなく、古今東西の精神科医やカウンセラーの伝記をたくさん読んでいただければと思います。

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