ニュース記事で

とあるVTuberさんが楽曲の無断使用で

制作したアーティストさんから注意を

されたのを見て思ったこと。

 

自分は別に業界人でもなんでもないけど、

音楽やイラストのクリエイターさんと

関わる機会が今まで多かった。

 

だから仕事や同人活動のようなかたちで

制作した作品をこちらで預かったり、

プロの作曲家さんから非公開楽曲の

サンプルを聞かせてもらったり

裏方スタッフとして作品の管理に

携わっていたからわかることもある。

 

 

まず「楽曲カバーに許諾は必要なの?」って話しで

先に答えをいうと必要ではあるんだけど、

その辺がいろいろ僕が知っていることだけでも

複雑というかなんというか……(-_-;)

良いかどうかで言ったら良くないし

勿論法律的にはアウトなんだろうけど、

その辺は法律の専門家ではないから触れないでおきます。

 

例えばの話しで

クリエイターさんが自分の書いた

イラストの無断使用を見つけたとする。

 

 

抗議したら無断使用はだいたい取り消してもらえるだろうし、

正しいことは言っているんだけど、そういった二次創作に厳しい

クリエイターさんだというイメージが世間的に付いてしまう。

結果的に二次創作がしにくいからSNSで人気が出にくい。

(市場が広がらない)

あと表現の自由を自分で厳しく抑制することになるから

自分の活動にも制限がかかるというブーメランのおまけ付き。

 

 

みたいな感じでまず無断使用に関して

厳しくすればするほどブーメラン(デメリット)が

返ってきてしまうリスクもあって中々さじ加減が難しい。

 

「じゃあ許諾を取ればいいじゃん!」って話しになるけど、

現実的に個人で活動しているクリエイターさんが

自分の著作物を自分で管理するのは中々難しい…。

人によって「この作品に限り個人の使用はフリー」とか線引きを作って

口コミの期待や自分自身の負担解消をしている人もいるけど、

個別の許諾をクリエイターさん自身が毎回していたら

さすがに大変でずっと続けるのはしんどいと思う…。

 

 

 

じゃあ著作権を管理している会社があれば

安心かと言われると必ずしもそうとは言えなくて

やっぱりできることにも限度があって、

 

管理会社も著作権監視は行ってはいても、

時間、人、予算にもかけられるものに限度があって

その予算(お金)はどこから出てくるのってなると

当然著作権のお金とかから運営費の一部として

捻出するのであって、

 

じゃあそれをやることで

お金は増える?減る?って聞かれたら

違法な著作物は減るかもしれないけど

収入も減るよねっていう答えが出る。

収入から捻出しているなら収入が減ったら

捻出するお金も減るし、その状態をずっと

維持していたら当然会社は潰れる。

 

だから著作権を永続的にしっかり管理したり

会社を存続させたりする為にはそういう

著作権管理の守りだけじゃなくて攻め(ようはお金がもらえること)に

時間、人、予算を使う必要があるよねっていう結論に達する。

 

もちろんクリエイターさんからすれば、

自分が作った大切な作品しっかり管理してよって

なるんだけど、管理(=守り)ばかりだと

長く活動するのはクリエイターさんも会社側も

難しいよねってなる。

 

となるとクリエイターさんや

著作物の管理会社は結論として

どういう答えを出すかというと

「メリットもあるし同人活動が活発なのは良いことだから、

普段は明言を避けてバランスをとっているけど

あまりにも問題があれば然るべき措置をとりますよ」

って考えに至ると思う。

 

 

いろいろ文章が長くなったけど、

ようするに僕みたいな素人が考えるだけでも

これだけいろんなことがある訳で

やっぱりこの問題は難しいですね(-_-;)