友だちが誘いに来た
私は何かしたいことがあって
今日は遊ばない
と答えた
友だちが帰ると
母が烈火のごとく
怒った
「せっかく誘ってくれたのに なぜ断ったりするのか」
と
約束もしてないし
ただ
一人でしたいことがあった
それだけなのに
なぜ そんなに怒られるのか
まったく理解できず
やりきれない気持ちだった
いたたまれず
友だちの後を追った
思い当たるところは
全部 行ってみたが
出会えなかった
家にも帰ってなかった
薄暗くなるまで探して
トボトボ帰った
母がどんな言葉で迎えたのか
記憶はない
怒りっぽいわけでもなく
感情的でもない母の
着火ポイントが
見えなかった
まどみちおさんの
「いちねんせいになったら」
に
そんなニュアンスはないけど
「ともだち ひゃくにん できるかな」
に勝手に圧を感じてしまう