隣の部屋から聞こえるベースの音
豆だらけの指で弦弾く大きな背中
どこかいつも寂しげな大きな目
それが私の父ちゃんです

ずっと味方でいてくれた
私の自慢のお父ちゃんです

夜遅くに帰っても
ダメなことしたって
私のことをずっと待ってくれてたのは
あなたでしたね

私が悩むと散歩していつも必ず最後は
目を潤ませながら背中を叩いてくれた
歌手になるって
なにも言わずに家を出て言ったあの日
一番はじめに連絡をくれた
それはやっぱりあなたでした

あなたと同じ舞台に立って
あなたの音で歌うことが
一番の夢に変わりなくて
何度も回り道したけど
今ここで歌ってるから
早くあなたに追いつくよ

強がりも あまのじゃくも
お調子乗りも めんどくさいところも
全部全部あなたに似たからさ

色々わかっちゃうんだ
今なに考えてるのかなって
泣きたいなら泣けばいいやん
電話の向こうで怒ったふりして泣いてるの
気づいてるよ

今どこでなにしてますか?
強がらなくていいから
少しでも私頼ってくれませんか?
ワガママでごめんなさい
不器用でごめんなさい
今ここでほんとの気持ち伝えるから
素直になってくれませんか?
そしてまた笑わせてくれますか?

私ずっと此処で待ってるよ