■ガン予防に日光浴

 

この度日光に当たることで体内で合成されるビタミンDがガンに効果があるのではな

いかという研究が4月25日付で学術誌「Science」に発表されていました。

 

世の女性の方々は、日光を美容上の理由で大敵と考えている方が多いと思います。

 

ならばサプリメントで・・・とお考えかもしれませんが、ビタミンDのサプリメントが、

がんのリスクやその他の健康面に与える影響についてはまだ完全に解明されていない。

自己免疫疾患のリスクなど、まだ知られていない悪影響があるかもしれません。

 

とあります。 適度に散歩などをして日光浴を取り入れたいものです。 また生体リズ

ムなども整える働きが考えられますので、一石二鳥だと思います。

 

以下・・・要点抜粋。

 

■がん治療の効き方に患者の腸内細菌叢(マイクロバイオーム)が関係しているらしいこと

は、2018年に発表された一連の研究で示されていた。

 

■自己免疫(T細胞)のブレーキを外し、がんへの攻撃力を高める「チェックポイント阻害薬」が

効く人とそうでない人では、腸内でよく見られる細菌に一貫した違いがあることが明らかになっ

た。  

 

■また2021年には、チェックポイント阻害薬の効果が見られた人の便から採取された細菌を、

効果がなかった人の腸に移植したところ、治療効果に改善が見られたという2つの研究が発表さ

れた。  

 

■そしてビタミンDにも、がん予防での役割を示す証拠は以前からあったが、今回のマウスを

使った研究で、腸内細菌を通じたビタミンDと免疫系のつながりは驚きだ。

 

■ビタミンDは脂肪分の多い魚や卵の黄身などから取れるほか、太陽の光を浴びることで皮膚

内で作られ、代謝や骨、筋肉、神経、免疫系の健康に重要な役割を果たす。  

 

■ビタミンDは、数百もの遺伝子の活動に影響を与えており、ビタミンD活性が高い患者は様

々なタイプのがんの生存率が高く、免疫治療への反応も良いことがわかった。  

 

■さらに、ビタミンDの生成を助ける太陽光が比較的少ないデンマークで、ビタミンD不足を

指摘された人は、その後10年以内にがんを発症するリスクが高いことが、詳細な健康記録に

よって示されている。

 

■遺伝子操作されたマウスに抗生物質を与えてみた。すると、がんへの抵抗力が失われがん

細胞の増殖を抑える作用が低下した。

抗生物質が腸内細菌叢に影響を与えた結果だと推測。

 

以上です。