これは、私の服。
左側ピンクのものは、初めて着た服で、右側のものは祖母(母方)が作ってくれたものだそうだ。
 
ここ数年、娘たちに苦労をさせたくないと、
終活で少しずつ実家の片付けをしている両親。
 
「この服はどうしても捨てられない。お母さんの棺桶に入れてもらわなきゃ(笑)」という母。
 
娘が社会人になった今、母の思いが今まで以上によく分かる気がする。
 
親に対して、私の「頭」では不満もあるけど、愛情深く育ててもらったことは、私の「魂」がよく分かっている。
 
両親には、できるだけ笑って、イキイキと楽しく残りの人生をいきてほしいと思う。
 
でも……そうできない事情がある。
分かっている。
 
それでも、
100%じゃなくてもいいから、
自分の人生を楽しく生きてほしいと伝え続けている。
 
誰でも、闇は抱えている。
同時に、光があるから闇は存在する。
 
ありがとうございました。
 
山﨑里美