18年来の友と会った。
友であり、18年前に心から好きになった人。
彼女はこの10年、結婚し、離婚し、2人の子供を精一杯育てている。
久しぶりに出会い、楽しく飲み、カラオケをして、また飲んで。。。
楽しいひとときの最後に、改札口の前で彼女を抱きしめた。
「帰したくない」
と言ったら
「帰りたくない」
と答えた。
しばらくして、彼女がつぶやいた。
「でも、あなたの迷惑にはなりたくない」
この直前に、ぼくは彼女に恋愛相談をしていた。
彼女は、「それ、絶対うまく行くよ!」と励ましてくれた。
好きな人への思いと、彼女への思いは別である。
18年という時間は、その思いを、ドキドキするわけでもモヤモヤするでもない、ごく普通の、でも口には言えない愛おしいものに変えていた。
だから、彼女に「好き」と言ったのは嘘ではない。
それに対して、「迷惑になりたくない」と彼女は答えた。
そして、「今日は帰るから、最後にキスして」と言った。
彼女からの、本当の愛情に胸がつまった。
その一言、その「覚悟」に負けた。
「本当の愛なら 愛する人を自由にした方がいい
それで戻ってくるなら運命 戻らなくても運命」
(ANGELA AKI One Melody)
ぼくは「覚悟」を決めていない。そんな生き方を続けてきた。
愛しているからこそ、一歩引く。自分をわきまえる。これができない。
本音で生きている彼女の素直さ、まっすぐさ、嘘のつけない性格。。。
今、それが自分ができないとしても、少なくてもそれを感じて、それに答えられる人でありたい。