こんにちはニコ

 

昨日は、個人的にすごく感慨深い時間でした。

 

家族で、劇団四季の全国公演、『人間になりたがった猫』を観に行ったのです。

 

 

 

何を隠そう、私は、小学校高学年から高校2年生まで、

 

将来の夢は「劇団四季に入団して、ミュージカル俳優になること」。

 

初めてミュージカルを観たのは、小学校1年生の頃、札幌のキャッツシアターでした。

 

そして、私が、「ミュージカル俳優になりたいびっくりマーク」と思ったのは、小学校5年生のときにみた、

「クレイジーフォー・ユー」でしたラブラブ

 

歌って踊れてお芝居もできる、主演の女優さんに衝撃を受け、

その日から私は、母にお願いし、ダンスの基礎であるクラシックバレエを習い始め、

合唱団で歌の練習をし、

毎日毎日家のリビングで、ミュージカルのCDをかけては、2時間以上踊って歌っていたのです。

 

 

私にとっての習い事は、自分で持った夢を叶えるためにマストなもので、

自分でお願いしてやらせてもらったものでした。

 

高校生になると、クラッシックバレエにジャズダンスを追加し、

劇団四季の審査員をやられていた先生についてボイストレーニングを受けるようになりました。

 

ほぼ100%の学生が大学進学をする進学校の高校の生徒としては非常に異端で、

私は高校を卒業したら、劇団の研究所に入りたいと思っていました。

 

高校を選んだ基準は、

ただ自由になりたいから。

校則で縛られた生活は、中学でもうたくさんだったんですね。

 

 

 

夢があった私は、

毎日がキラキラして、

学校が楽しくない日も、

夢があったから、本当に日々が楽しかった。

 

親に言われて何かをやる、という経験は全くありませんでした。

 

だから、「生きてる義理チョコ」って感じがしたし、それが当たり前だった。

 

 

 

過去の栄光を語るのは好きじゃないけれど、今日は、伝えたいことを伝えるために書きます。

 

劇団四季で審査員をやられていた先生からは、合格するだろうと言われていたし、

その後いろいろ考えて入団オーデイションを受けるのを辞めた私以外、先生のもとからは全員が合格しました。

 

 

じゃあ、なんで、その夢をやめて、今、教師をやっているのか。

教室を主宰しているのか。

 

 

 

それは、私にとって、ミュージカル俳優になる を超えるくらいに欲しい物があったからです。

 

 

それは、

 

穏やかな生活

子どもや幸せな家庭

日本の教育に貢献する

子どもたちの可能性を広げる

 

 

 

 

 

私には、ばりばりと夢に向かって諸突猛進できる一面がある一方で、

「家族」「家庭」「子ども」「暮らし」

 

そういうものを大事にしたいという面があり、

高校に入った頃から、そういう面と「夢」「キャリア」、そのバランスをとることに苦戦し始めていました。

 

 

 

「日常」のかけがえのなさ を、

物心ついたころから、感じるような、早熟な部分がありました。

 

 

 

 

私の本当の夢。。。

これ以上に、強く望める夢ってなんだろう。。。。

 

 

 

 

そのときは分からなかった。

 

 

ただ、

 

「人」「幸せ」

 

そういうものに強く関心を抱いていたので、「心理学」を学んでみたい!と思うようになったんですね。

 

 

強く強く願ってきた、ミュージカル俳優以上に夢見られることを見つけたい、

そう思って生きてきました。

 

 

 

大学で、「教育」「教育心理学」と出会えたその瞬間に、

自分の天職だと確信しました。

 

「これだ!」と。

 

学んでいると、わくわくして、アドレナリンが大放出されて、

四六時中考えていても苦にならない、

むしろ人に止められても考えちゃう。

 

その話はまた違うときに書こうと思いますが、

 

 

つまり、私は、小学校の頃から、常に夢がある人生で、

夢がないときを過ごしている時間の方がかなり短く、それは、まだ本当に小さいころの何年間だけ、なんですね。

 

 

だから、

 

進路面談などでよく学生から聞く、

「就職率がいいから〇〇大学の〇〇学部に行こうと思います」とか

「親に言われて」

「好きなこととか特になくて」

とかを聞くと、

 

胸が痛くなるし、苦しくなります。

 

夢とか

憧れって、

 

日々の景色がキラキラ光るんですよね。

 

悩みや不安も、夢の実現までの途中経過なんですよね。

 

だから、

夢って、本当にあったほうがいいって思う。

 

 

そして、それは、親によって、いくらでもスポイルされてしまうものでもあるの。

 

 

子どもが何かに興味を示したとき、

親が、早く、何かの形にしたくて、

何かの可能性に安心したくて、

 

親が先導してしまうと、

 

子どもの本物の夢から遠くなってしまったりすると思うよ。

 

だから、私は、かなり意識的に、親から何かをさせないようにしている。

それは教育心理学でも言われていることなの。

 

 

こどもって、自分の内発的動機で、自分のアイデアで、何かを始めたい、って思うものだよ。

 

 

 

私は、幼いころ、毎日がいつも楽しかった。

 

親は、「楽しいこと」ばかりをしてくれた。

 

家でファッションショーをしたし、

おいしいものを食べにいったり、

舞台に連れて行ってくれたり、

旅に出たり

おもしろい本を教えてくれたり

 

人生っておもしろいものなんだろうな って思って成長した。

 

 

課題やったの?は、人生で一度も言われたことがない

テストも見せなきゃならないものじゃなかった

習い事も自分がたのんでやらせてもらった

 

 

人生ってたのしいものだ

 

 

そういうふうに育ちました

 

夢があることも

がんばることも

 

わたしにとってはふつう

 

 

いつかのために

なにかのために

こどものいまを準備時間にしないで

 

それだと 夢って

 

「親が喜んでくれそうな目標」

 

になっちゃって、

 

そんなにやりたいことではないから

 

がんばれないし

がんばれないから形にもならない

毎日もそんなにたのしくない

 

 

だから

 

焦らないで

早く何かの形にしようとしないで

 

 

毎日が、

夢や

憧れで

満たされた、

 

日々がやってくるように。。

 

 

私は今、ミュージカル俳優ではなくて、

教師だけどね

 

俳優を目指していたときに、

「身一つで人を魅了できる人になりたい」

 

そう思って、

それは今も強く思っているの。

 

所属している会社の名刺や

学歴をとったら

何も残らない人間にはなりたくない

 

自分の体・表情・声・アイデア

 

それで魅力を持てる人間でありたいと。

 

そして、娘にもそうなってほしいと思ってる。

 

 

私にとって、それは、生涯の夢なんだ。

 

 

そして、子育ての目標なんだ。