こんにちは。
小学校で特別支援教育支援員をしているmieです。
普段は、発達障害といわれる子どもたちが通う支援学級や通常学級に通う子どもたちとのかかわりの中で、気付いたこと学んだことを書いています。(プライバシーには配慮しています)
今日は、詩のご紹介。
新川和江さんの『わたしを束ねないで』という詩集から
本のタイトルにもなっている
「わたしを束ねないで」です。
この詩は、5連30行からなっていて、
各連6行です。
1連目と4連目を引用します。
1連目
わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色の稲穂
4連目
わたしを名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風
1966年 37歳の時の作品
この詩を読んでいたら
ふと「ウーマンリブ」という言葉を思い出しました。
ウーマンリブ、日本語だと女性解放運動。
1960年代から1970年代にかけて起きた、女性たちによる女性解放のための運動。
女性解放の意味の「ウィメンズ・リベレーション(Women's Liberation)」を略したもの。
アメリカから始まり、日本や、フランス、ドイツなど、世界中の数多くの国でこの運動が起きたようです。
日本では、1970年以降広まった運動です。
日本にウーマンリブが広まる以前に
女性の不自由さをこんな風に表現されているんですね。
「ウーマンリブだ」って強く表現したり、闘ったりせず
こんな風に文学で、
私たちは束ねられているのではないか
私たちは縛られているのではないか
と考えさせられる方がわたしの好みです。
あまりに社会の理解がない場合は、闘う必要もあると思います。
でも、話し合いという闘いの方がいいですね。
相手を理解しようとする対話
色んなところで必要ですね。
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