てんてんからのプレゼント その1 | 羊毛フェルト工房 こころもこ <親分の館>

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羊毛フェルト工房 こころもこ 代表 すぎたまり の活動が中心のブログです。
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ずっと動物と暮らしてきたけれど、こんなにユニークな子はいなかった。


フクロモモンガ。


有袋類だからなのか、とにかく人の体温を感じていたい動物。

いつもTシャツの裾からもぐりこんできた。


てんちゃんと暮らした6年ちょっと。

父が亡くなる少し前にうちの子になった。


先に、タイリクモモンガのサスケとさくらが居たから、てんてんには少し我慢してもらうことも

多多あったように思う。

なのに、ひねくれもせず、とっても良い子に育ってくれた。


てんてんが体調を崩したのは、今年6月の初め。

体中が水ぶくれでぱんぱんになった。

そして、背中二箇所から出血。

どちらも原因不明。


動物病院の先生からは「投薬するけど、期待はできない」と言われた。


でも、てんてんは強かった!


生きてやる!

そんな気迫があった。

よく食べた。

量が沢山入らない時も、ちょっとずつ口にしてくれた。


2週間ほどで浮腫みは大分治まり、体重も200グラムから160グラムまで

一気に落ちた。この小さな固体で40グラムも水だったなんて・・・・。


その代わり、背中は広範囲に腐り始めた。

癌ではないようだったが、原因がわからない。


「この部分は全部皮膚は死にます。下に新しい皮膚ができるといいんだけど。」


血が噴出して瘡蓋になってくると痒くてたまらないらしく、

てんてんは目いっぱいかいた。

だから、いつも背中から血が噴出していた。


塗り薬、飲み薬。いろいろ試して合う薬を探した。

苦くて飲んでくれない薬もあった。

薬が効かないと新たに飛び火して別の場所の皮膚が黒くなった。


毎日、体を拭いて、飛び火してないかチェックした。

一緒に布団に入って、背中にレイキをしてあげながら寝ることもよくあった。


やっと飛び火しなくなったころ。

てんてんは自分で死んだ皮膚を爪でかきむしった。

半分は皮膚が出来ていて、半分はまだ死んだ皮膚がへばりついていた部分。

朝、目覚めるとてんてんが血だらけになっていて、とても驚いた!


でも、状況を理解して、なんて勇気のある子なんだろう?と

感心してしまった。


皮膚が死んでいた場所は二箇所。

まだ皮膚がついたままの方も、だんだんキレイになっていた。



てんてんも毎日、楽しそうに過ごしていた。

このまま皮膚が再生したら、もう大丈夫なんじゃないだろうか?

そんな気持ちになる瞬間も正直あったし、そう願った。


それが今月23日の夜。急変した。

突然、食べ物を吐いたのだ。