手術前日の13時。
明日の手術について、K先生から説明があるとのことで、心臓血管センター外来に向かった。

次男・三男にも、お兄ちゃんがどんな手術を受けるのか、あえて同席させた。
難しくて分からないかもしれないが、子どもたちなりに思いやるココロが生まれてくれたらいいなと思う。

K先生は大勢で押しかけた私たちを、温かく迎え入れてくださった。

私と長男が前に説明を受けた、現在の症状や心臓の状態から手術適応の時期であること。
大学病院の見解と先生の判断。

家族にも手術に至るまでの経緯をきちんと説明してくださった。


手術は9時半に手術室に入る。病室を出るのが20分ごろ。
麻酔をかけたりモニターを装着したりの準備が終わって、11時頃から手術開始。
17時頃に終了予定だが、私は形成が終わって閉胸のみとなったら出てきてご家族に説明をする。

その後はICUに2〜4日。というのも、今ICUが空いていて、手厚くしてもらえるからいいと思う。

それから病棟に上がって2週間プラスぐらい。遠くから来られてるから、リハビリをきついぐらいまでやって、自信をつけて帰ってもらえるようにする。

手術は三尖弁形成術を骨を切らなくて済むMICSでする予定。その方が、痛みも少なくて回復も早い。
分離換気という方法で、全身麻酔で行う。

形成は難しいものにはなるが、ゴアテックスの糸で腱索をたてられるし、弁の破壊がひどい時にはパッチを使ったり、自己心膜で作れる。
これまでの経験があるから、その技術を組み合わせて形成をする。
15歳だから、形成が断然いい。

人工心肺という機械を使って、心臓を一旦止めて手術をするが、人工心肺から離脱して血流が再開した時の大動脈解離がこわい。そうなった時は、正中切開に切り替えて救命する。

もし弁の形成が困難となった時は、人工弁となってしまうのだが機械弁か生体弁のどちらにするか。→生体弁と回答


手術のこと、術後の大体の経過、合併症など、時間をかけて分かりやすくエコーの画像を見せたり、心臓の模型を使って説明してくださった。
質問にも答えてくださった。


ここまで来たら、K先生を信じてお任せするしかない。
そのために、ここにいるんだから…

K先生よろしくお願いします‼︎