体温計は41度を超えている。
なんで、薬も飲んでるのに下がらないんだろう。

長男は、高熱と頭痛でずっと寝たまま。

このまま、脳炎とか髄膜炎になったらどうしよう…
体を拭きながら、首の痛みはないかを確認してみる。髄膜炎は大丈夫そう。

午前中、どうしても済ませなければならない用事があり、気になりながら次男と三男へお願いして出かけた。
帰ったら、ケロッとしてどこ行ってたの?なんて言ってくれればいいけど。

主人も土曜日で帰ってくると言うので、駅まで迎えに行き、自宅に戻ってみる。

やっぱり熱は高いままだ…41度超え。
口にできるのは水分だけ。トイレに行くのもフラフラ。
何かあってからでは嫌だ。もう一度病院に連れて行こう!今日こそ採血してもらえば、分かるはず。

長男に、病院に行くことを伝えるが、言っていることがおかしい。

さっき病院に行ったばかりなのに、なんでまた行くの?

ずっと寝ていたせいで、分からなくなってるのかも。でも脳炎の恐れも拭えない…
主人に下の子たちをお願いして、こども病院へ行くことにした。

2階に寝ていた長男は、階段も降りることができず、座った状態で私が前で支えながら、ようやく降りることができた。

こども病院では、診察の先生を自由に選択できる。申し訳ないが昨日の先生ではなく、いつも信頼している人気の先生にお願いした。
待ち時間はあるけれど、じっくり話を聞いて診察してもらえるので、いつも患者さんが多いのだ。

待ち時間に、座っていられなくなった長男は、待合イスに横になっていた。
ようやく呼ばれた。これまでの経過を話し、私がつけていた熱型表を見せた後にあちこち診察。

熱が続いているから、採血をしてみましょう。食べれてないみたいだから、点滴もしましょう。との話。

よかった。これで原因が分かるかも。
点滴で少しは元気になるかな。と思いながら結果を待つ。
採血結果が出た。

CRP値が高いので入院して治療した方がいい。白血球と血小板が下がっているのも気になる。今から血液の培養とおしっこの検査、レントゲンも撮ってみましょう。
原因が分からない不明熱として、1週間ぐらい入院して抗生剤の点滴で治療していきます。

と言われ、あれよあれよと緊急入院。
その頃は、まっすぐ立っているのも難しく、レントゲン中に転倒しそうになったとのことで、看護師さん達がバタバタと走って来てストレッチャーで病棟に運ばれてしまった。

不明熱で入院へとつづく