　秋田・山形の豪雨。被害に遭われた皆さんにお見舞いを申し上げます。しかもまださらなる豪雨が予測されているとか。集落が水没している画像などを見ていると、気分が暗くなります。

　一方では、連日の酷暑。マスコミは一晩中冷房のつけっぱなしを推奨するようになりました。省エネより人命ですからね。私が子供の頃は東京で３５℃に達したら、ちょっとしたニュースになったと思うんですが、今や当たり前。

　三重大学の立花義裕さんという先生が羽鳥さんの「モーニングショー」で、自然環境について相当厳しい、というより恐ろしい未来を予測していました。この人の話は分かりやすく、私はかなり信頼しています。

　豪雨も酷暑もこれから常態化していく。このままだと、もうすぐある限界（海水の温度で、冷たいところが地球上から消滅することらしい）を突破する。すると、その後いくら二酸化炭素を削減しても、もう元には戻らないということです。

　立花さんは絶望とまでは言っていませんが、こういう話を聞くと、本当にがっくりします。これがどこまで正しいかは素人には分かりませんが、かといってこれだけ異常気象を肌で感じているのに、何も報道してくれないのも困りますしね。

　さて、こういった内容とこの文章のタイトルはどうつながるのかといいますと、以下はあくまで私個人の仮説です。

　異常気象やそれに関連する情報に接した若い人たちは、将来を悲観することでしょう。ますますひどくなりそうな世界に子供を送り出せるか、育てられるかというわけです。そんなことをはっきり考えることはないでしょうが、いわゆる潜在意識にそういう不安が生まれるわけです。

　それが「育児にはお金がかかるから、子供をもつのはやめよう」といった考えを密かに助長するのです。アンケートをとると、子供をもたない理由として費用や時間の不足などが上がりますが、実はその奥底には世界の先行きに対する不安が隠れているのではないかと考えています。

　野生動物は環境が悪くなると、子を産まなくなる、という報告をずいぶん前に読んだ記憶があります（ネットでは見つかりませんでしたが）。同じことが人間に起こっても不思議ではないでしょう。少子化というのはすごく根の深い問題だと思っています。

少子化の隠れた原因