年貢の納め時 | 心の風景

心の風景

心のあり方や生き方をテーマとしたエッセイなどを載せていきます。同好の方と交流できればうれしいです。

NHK大河ドラマ『光る君へ』第24回。
 

ついにまひろは藤原宣孝の求婚を受け入れることになります。まひろの「忘れられない人がいる」という告白に、宣孝は「お前のすべてを引き受ける」と熟練カウンセラーみたいな名セリフを口にします。年は親子ほど離れているのですが。これは史実でもあります。

 

まひろは当時としては年もいっていますし、気のおけない宣孝との結婚に、道長との恋愛にはない安らぎを感じたようです。

 

一方、宋の周明は、まひろを利用しようという下心を見透かされて、拒絶されます。さすが『源氏物語』の作者だけあって、洞察力抜群です。でも三角関係になれば面白かったんですが、あっさり終わってしまってもったいないですね。

 

宋人たちは、国同士の正式の貿易を求めていることが分かりました。認めてくれなければ帰らないと、ごねている感じです。でも日本側は応じる気はありません。こういう設定にして、どうやって解決するんでしょうね。

 

今回はほかにもまひろの、人の心に対する理解が深まる場面がいくつかあり、心理小説でもある『源氏物語』を書く伏線となっているように思います。

 

都では一条天皇が定子を慣例を無視して呼び戻したことで、貴族間に不信や不満がわき始め、天皇と道長の関係にも少々ひびが入ったようです。どちらかというと、道長は被害者であるように描かれ、これが今後の展開の布石になるのではないかと思っています。