農民とワシ | 工藤 勝己のブログ ▫▪▫心かさねて▫▪▫

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『公務員の伝わる文章教室(学陽書房)』 の出版を契機に
このブログは産声をあげました。

2021年 5月 6日 『伝わる文章教室』初版発行
2024年 1月 9日 重版 4刷発行
2023年 5月 1日 『心をつかむ文章講座』初版発行
2023年 7月 24日『合格論文の極意』初版発行

スーパーの陳列棚に並ぶ

たくさんの商品が

テレビに映し出される。

 

値上げラッシュが

家計を圧迫していると

ニュースが伝えている。

 

料理の必需品(らしい)

オリーブオイルは

5割近くも価格が

アップしたのだという。

 

まーた値上げ~?

 

悲鳴にも似た

街のインタビューの

声を聞きながら

 

読売新聞に載っていた

”こどもの詩” を思い出した。

 

作者は中学2年生の

小林柚稀くんだ。

 

  買ってもらうスパイク

 

 僕は母に

 サッカーで使う新しいスパイクを

 買ってもらう

 

 僕は値段を見ずに選んだ

 母は値段を見て

 タメ息をひとつつく

 

 母に買ってもらった後

 

 何でも買ってもらえると思ったら

 大間違いと軽く説教を受ける自分

 

スポーツ用品店で繰り広げられる

母子の光景が目に浮かんできて

 

お母さんの深いタメ息が

聞こえてくるような

そんな気もする。

 

でも大丈夫!

 

柚稀くん

結果で恩返しすればいい。

 

思わず

そうつぶやいてしまった僕。

 

 

 

 

「農民とワシ」という

イソップ寓話がある。

 

 ある日、農民が歩いていると

 罠にかかったワシがいました

 

 たいそう美しいワシでしたが

 悲しそうに涙を浮かべています

 

 それを見た農民は

 ワシを哀れに思い

 罠を解いて

 逃がしてあげました

 

 その数日後

 

 崖の上で

 農民が休んでいると

 ワシが上空からやってきて

 農民がかぶっていた帽子を奪い

 少し離れたところに

 ポトンと落としました

 

 この恩知らずめ!

 

 怒った農民が

 帽子を追いかけて

 それを拾おうとした時のことです

 

 ゴォォォ~!

 すごい地鳴りがしたかと思うと

 いきなり崖くずれが

 起こりました

 

 もしも農民が

 そのまま座っていたとしたら

 命はなかったでしょう

 

 ワシのおかげで

 農民は難を逃れることが

 できたのです

 

 

かけた情けは 水に流せ

受けた恩は 石に刻め

 

周りの人への感謝を

決して忘れることなく

 

心の石に しっかりと刻み

 

いつも 恩返しがしたいと

思いながら生きる

 

  刻石流水

 

それこそが

自らを成長へと導いてくれる

原理原則なのかもしれない

 

値上げラッシュに

悲鳴を上げるだけでなく

 

米やリンゴ

野菜をつくる人たち

 

そして スーパーまで

運んでくれる人への

 

感謝も忘れないように

したいものだ。

 

そう自戒させてもらった。

 

 

 

 

 あなたのバルコニーで

 あなたのためだけに育つ植物に

 感謝しなさい

 (ヴィニート・ラージ・カプール)

 

 運命がカードを混ぜ

 われわれが勝負する

 (ショーペンハウアー)

 

 人生という試合で

 最も重要なのは

 休憩時間の得点である

 (ナポレオン・ボナパルト)

 

 準備万端の人に

 チャンスが訪れることを

 幸運と呼ぶの

 (オプラ・ウィンフリー)

 

 人は成功に向かって

 つまずく

 (メアリー・ケイ・アッシュ)

 

 人間はその人の思考の産物にすぎない

 人は思っているとおりになる

  (ガンジー)

 

 心の中で感謝すること

 感謝の気持ちには翼があり

 正しい目的地まで飛んでいく

 (ヴィクトル・ユーゴー)