産後鬱というのは、
本当に近視眼的、衝動的になります。



今でも、

“もし、病院の窓が全開に空いていたら?”
と思うと怖いです。




もしかしたら今の私の幸せ、全部なかったかもしれない。





産後鬱での自殺者は少なくない。

私のように、入院中になる人はまだいい。
退院してからだったら、尚更危ないと思います。



実は、自分が産後鬱だったのでは?と思い至ったのは最近です。
コウノドリを見てから。

知識として知っていても、
まさか自分がなると思っていなかったし、
こんな症状が産後鬱・・・とも分からなかったです。

あのドラマは、最高のドラマですね。
“気付く事”は一番大切だと思います。







産後鬱。

どんな気持ちだったかと言うと、
ず-っと心臓をぎゅ-ってされてるような。

常に何かに追いたてられているような。

自分は世界に必要とされてなくて、いてもいなくても変わらない。

ろくでもない母親なんだから、息子の人生もダメにしちゃう。

いない方がいいかも・・・そんな思考。

死を選んでも、なんら不思議じゃない症状です。

もし夫が辛い時に寄り添ってくれない人だったら、何が起きてもおかしくなかったです。








息子の赤ちゃん時代も大変でした。

“寝れない”というのは、精神的に追い詰められるし、視野が狭く、思考能力も低下します。
常にネガティブ。

でも1番苦しかったのは入院中だったかも。






私はこれから出産する友人には、必ず、

「産後鬱」は誰にでもなる可能性があって、
赤ちゃんのためには周りの人に頼る必要がある事を伝えたいです。





退院してからもいろんな事がありました。

「出産は奇跡だ。でもその後は現実が続いていく。」

本当にその通りでした。





息子の赤ちゃん時代は、忘れられないです。


この子に睡眠を奪われてると感じたし、
自分の醜さを知ったし、
夫婦仲は悪くなったし、
相変わらず母乳は飲んでくれないし、
悪魔だと思ってしまった。

でも、可愛いんです。






長い夜泣きが精神的に耐えられなくなって、聞いてもくれない子守唄を歌い続けた事。

母乳を諦めた時の挫折感。

息子が初めて笑ったとき、夫婦の絆が出来た事。

夫の帰りを今か今かと待ちわびた時間。

ケンカして、この子は私だけで育てると思って泣いた日。

体重が減って、自信を失った日。

終わらない夜泣きに周囲の目が怖くなって、息子を抱えてご近所をまわった日々。

寝たいのに、家事をしなきゃいけないイライラ。

泣き止ませられない母親で、自信を無くした日。

勇気を出して、ス-パ-へいった日。

初めて立った時、全てが報われた気がした。

頑張って作るのに、全く食べてくれない離乳食。

初めて3時間続けて寝られた翌日は、息子に優しくなれた。

1歩2歩出た時は、心が満たされた。





苦労も含めて、私たち夫婦には大切な思い出。

決して楽な子ではないけれど、

それで良かったです。







改めて振り返ってみると、辛かったんだなぁと思いました。

どうにかこうにか。
ごまかしごまかしやってきた気がします。





今1歳8ヶ月でイヤイヤ期ですが、
何するにも時間がかかり大変ですが、

赤ちゃん時代より辛くないです。



私が精神的に健全でいれるからですかね。

それは夫や母、同じ苦労をしてるママの励まし、信頼できるお医者さん等、まわりの人のお陰です。





これからもっと、強烈になっていくと思いますが、こうやって支えられていきたいですデレデレ

私は強いママではなくて、キャパも狭いので、まわりに頼らなきゃ無理です。
息子のために、頼りまくります。
それでいいと思っています。笑







余談ですが、どうしてブログタイトルを、
「出産の思い出」でなく、「産院の思い出」にしたかと言うと、


とても厳しい助産師さんと、体重等めちゃくちゃ細かい先生がいて、幸せとは言えない入院生活をしたこの病院を、


1番のかかりつけにしているからです。


風邪ひとつでも診察が長い。
待ち時間も長い。
あれこれ心配される。
診察のついでに、発達までチェック。笑


息子は顎の発達が悪かったり、言葉の発達が遅かったりするので、
病院に行くたび、何かしら言われ落ち込んで帰ります。笑


でも、信頼しています。

数年前の私だったら考えられなかった事です。
待ち時間が少なくて、診察もさっさと終わる方が良かったです。


母親になったんだなぁ、成長してるんだな。
・・・と思って、感謝も含め、このタイトルにしました。






長い長い話になってしまいましたが、読んで下さった方いたら、ありがとうございます。

皆さんも幸せな日々でありますようにウインク