DVは〝特別な人”のあいだで起るものではなくて、
『誰にでも起こる可能性がある』と知ってほしい
あの時の私のように
あなた自身に起きているのに気づいてないだけかもしれません
毎週水曜日に『DV日記』をアップしていきます
あなたの気づくキッカケになれは嬉しいです
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季節は過ぎ、１２月になった。
相変わらず、DV元夫からは離婚届を提出したという連絡は来ない。
離婚届を提出したか聞きたかったけど、
連絡を取って、嫌な思いをしたまま年を越したくないという思いがあった。
平和に、楽しい気持ちのまま年を迎えたい。
その思いが強くあった。
その一つの理由に、
カウントダウンライブに行く予定を入れていた。
東京へ行くのは久しぶりだ。
DV元夫と結婚してからは、外出はもちろん、外泊も許されなかった。
いつも許可がいて、
たまに、友達とランチに行くことをOKしてもらっても、
当日、出かける１０分ほど前から機嫌が悪くなり、
予定をキャンセルさせられることなんてザラだった。
意味の分からないことで逆上し始める。
DV元夫にとって、逆上する理由は何でもいいからだ。
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一緒に暮らし始めた最初の頃、こんなことがあった。
私は、誰に対してもだけど 「はい」 と返事する。
DV元夫が「〇〇しといて」といったので、「はい」と返事した。
すると、大きなため息をついて、こう言った。
「はい」って返事するな！
そう言われたことに、驚いた。
普段、言っていた事に対して、『言うな！』と言われたからだ。
え？じゃ、なんて言えばいいの？
そんなこと、自分で考えろ！
混乱した。
怒るようなことなんだろうか？
「はい」と返事することの何がいけないんだろう？
「うん」と言えばいいんだろうか・・・
そう思ったところで、
言いなれない言葉をすぐには使えない。
そのあと、DV元夫が何か言ったとき
無意識に「はい」と返事してしまった。
何回、言うたらわかるんや！！！！
と、いきなり物を投げられた。
そして、「おやすみ」というのもダメだった。
DV元夫が、仕事が夜中までかかりそうだから
先に寝てきてと言ったので、
「おやすみ」と声をかけると
なんでお前に あわせなアカンねん！！！！
と、テーブルの上に置いてある全てのモノを
バサバサと下へ落とした。
意味わかりますか？
私はさっぱりわかりませんでした。
それと同時に、DV元夫が怖くなりました。
何か一つ言うたびに、
大きなため息をつく、怒鳴る、逆上する
物を投げつける
理由を聞くと
自分で考えろ！といって、教えてくれない
DVする人は、答えを言いません。
答えを言ってしまうと、逆上するネタが無くなるからです。
「前にあなたが言ったから」と言われると、
相手を責めることができないからです。
また、
今日は天気が良いね というと
天気に、良いも、悪いもないやろ！！！
と、怒鳴り、逆上する。
確かにそうかもしれないけど、
怒鳴って、逆上して言うことなのか？
そうして、私は、
寝るときは、「先に寝るね。またね。」と言うようにした。
良い天気の日は、「晴れだね。」と言うようにした。
「はい」とは言わず、無言になった。
何も発言できなくなった。
今まで、何も思わずに使っていた言葉ひとつひとつを否定され、
逆上される。
そして、
お前の周りはバカばっかりやから、
そういうこともわからんとアホみたいに生きてるんや。
おかしいことにも気づかんと、誰にも注意されずに、
俺がこうやって、教えてやってることに感謝しろ！
ま、幸せなことに、俺の周りは頭の良い人ばっかりで
お前とは違うから。
今、こうして書いていると
「そんなこと言ってるお前がバカなんや」と言い返してやりたいけど、
当時は、恐怖しかなかったし、
逆らったら、何をされるかわからないという怖さしかなかった。
機嫌を損ねないように、
ビクビクと顔色を窺って生きていた。
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誰の許可も取らずに、行きたいと思ったところに行けることが嬉しかった。
「おやすみ」と言って寝ることや
「今日は天気が良いね」と言い合えること、
「はい」と返事しても、「うん」と返事しても、
何も言われないこと。
そんな小さなことが嬉しかった。
だけど、このたった１回の出来事がトラウマとなるのも事実。
こんなに時がたっても、
ふと、何かを話すとき、メールで返信するとき、
頭の中で考えてしまう自分がいる。
この文章で大丈夫だろうか。
この言葉遣いは、相手の怒りに触れないだろうか。
バカだと言われないだろうか。
こんなことを話したら、
「今、この話をする必要ある？」「私（僕）には、関係のない話」と言われるかもしれない。
頭の中でぐるぐる考えて、結局何も言えなくなってしまう。
DV元夫から逃げてから数年は、
どんな男性を見ても、「この人も裏では・・・」と疑うようになった。
ちょっとした喧嘩のような男女のやり取りを聞くと、
自分に対して言われているような気がして怖くなった。
そして、そのあと決まって男性に対して怒りがわいた。
DV元夫と出会うまでは、
この世にDVをする人なんていないと思っていた。
DVは、外国の話で、日本にはない。
日本に、仮にあったとしても、私の周りにはないし、
そんなことを思ったことも、想像したこともなかった。
たった１度のDV元夫との出逢いが、男性に対しての見る目を変えた。
DV元夫に聞かないままクリスマスが近づいてきた。
クリスマスイブ、クリスマス当日に離婚届を提出しませんように・・・
そして、私はここら辺から、
離婚届を出さないなら出さないでいい。
もうどうでもいい。
好きにすればいいと思うようにもなってきた。
クリスマスイブの日、
DV元夫のFBをのぞいてみた。
そこには、ねずっちみたいなスーツを嬉しそうに
着ているDV元夫の写真がUPされていた。
そして、その投稿内容に打ちのめされた。
あなたが毎日を幸せだと感じる日々を送れるよう
応援しています
今日も読んでくださってありがとうございます
神坂光咲（こうさかみさ）でした
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