前回に引き続きの第2回です。



少々 長文ですが

最後までお付き合いいただけましたら

幸いに存じます🙇✨


*****


2月下旬から

しばらく

悶々としていたのですが、


そのような私におかまいなく

当たり前に日々は流れていきます。


担当している仕事の

重要な書類提出締切日がありましたので


まずは

目の前の仕事を全うする!✊


とジタバタしつつ


職場の関係各所の方々に

手助けをしていただきながら

無事に提出できました🙏


あらためて

支えられているんだ

ひとりじゃないんだ

と自分(エゴ)に言い聞かせ

3月に突入しました。


なんで「独りぼっちだ」と

強力に刷り込まれているのかは

きっと

幼少期の原体験があると思うのですが


眼の前の体験としては


たとえば

「家」に関わることで

誰かに相談したいことが出てきても

一番身近な母は

認知症で

相談相手にはならない。


そして

時々

トンチンカンなことを言う母。


そのことも

「頼れる存在がいない」=孤独感

を私が痛烈に感じる瞬間です。


親戚きょうだいもいるので、

いざという時には頼れなくもないのに

です。


そんな時に思い出す台詞があります。


「この気持ちは誰にも分からない。

 誰にも分からない。

 おれと同じ身の上になった者でなければ」


これは

小説「山月記」の李徴(りちょう)の言葉です。

李徴は

高校の国語の教科書にも掲載されていた

中島敦 著「山月記」に登場する主人公です。

人間から虎になった男

李徴が

血を吐くかのように苦悩を語る場面で

出てきます。


詩家として死後百年に名を残したいと

執念にも似た思いを抱いていた李徴。

それなのに

それだから

人間から虎になった李徴の苦悩。

その思いと

私の気持ちが完全一致するとは

言いません。


それでも


人間としての苦悩

エゴに苦悩する姿

を吐露する李徴の姿。


「臆病な自尊心と、尊大な羞恥心」

「人間は誰でも猛獣使い」

「おれの場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。」

      (中島敦「山月記」より)


虎に変わり果てた今だからこそ

ようやく気がつき

後悔する姿。


一つひとつの言葉と表現に

無駄がない文章。


それを描いた中島敦に敬服すると同時に

描かれた李徴に

共感し

ある意味

支えられているのです。


昔、大学院時代の教授が

「文学は裏切らない」

とおっしゃっていました。


文学(作品)は

「そこに在る(がまま)」。


あえて言葉にするならば

「時代やその価値観に左右されないもの」

と言い換えることもできるかなと思います。


今 心底 身にしみます。


言葉は

文学は

時を超えて

人を支えてくれるものになりうる。


そんなの当たり前の事実で

これまでも感じていたけれど


ほんとに

中島敦(李徴)

大学院時代のI先生

の言葉に

今 実感させてもらっています。


たくさんの感謝の念が湧いてきます。


「かたじけなさに涙こぼるる」

です。


そして

あらためて感じたことは


喜怒哀楽は当然のことながら


孤独や絶望の淵

さみしさの波打ち際

哀しさの瀬戸際


それを覗き込んだひと

浸(ひた)ったひと

そして

観照したひと


そんな先人たちの

作品だからこそ

時を超えて

共感されて


何十年

何百年

何千年

という時間のふるいにかけられても

時代を超えて

読みつがれていくのだろうと感じています。


「自分にガッカリしている」話から

文学の話にとんでしまいましたが


人間は苦悩する

エゴに悩ませられながらも生きていく


ただ

ファイティングポーズで

敵視するよりも


ガッカリしてもいいんだ!

ガッカリしている自分もいいんだ!

かわいいじゃないか

それが、人間

それが、私なんだ

いいんだ!

それでいいのだ〜!😳


その上で


だったら

ここから

どう行動していくか

何をしていくか🙄


結局は

ココにたどり着くことになるんだなぁ…🤔


…というトコロで

今日はここまででございます🙇


最後までお付き合い(お読み)いただき

ありがとうございました🙏✨


最高最善の日となりますように!😊


*****


♪おまけ話①♪

前回のブログで短歌を紹介した石川啄木も

今回のブログで引用した

「山月記」の作者中島敦も

生前は才能がありながら

苦労をし

若死にし

後世広く世に知られるようになりました。


もちろん

生前

彼らの才能を信じていた妻

才能を評価してくれる友人などの存在

があればこそです。


なんだか

私は

そういう境遇だった方の作品が

身にしみるようです(^_^;)


*****

♪おまけ話②♪

このブログを書き終えた後

カードを1枚引きました。


「立場の固守」。


いつまで

じっと

その場所にいるつもりなの。


自立しなさい。


「ひとりで頑張るしかない

 ひとりで立ち向かうしかない」


そんな気持ちも

いい加減

手放す時期でもあるのかもしれません。