知的財産管理技能検定1級(ブランド専門業務)に合格し、一級知的財産管理技能士になりました!

 

知財検定は、2級・3級はテキストも出ているし、情報も多いのですが、1級、特にブランド専門業務は、全く情報がなく、雲をつかむような試験でした。

これから受験する方の参考になればと思い、ブログに受験の状況を記載したいと思います。

 

1. 試験勉強と実際の受験

 

テキストがない中、唯一の情報源は過去問でした。1月に二級に合格したので、知的財産管理技能会に入会すると、これまでの過去問をすべて見ることができます。私は、過去10年分を解き、問題傾向を確認しました。

(a)学科試験

学科試験は、大きく分けると、外国の細かな制度を問う問題と国内商標出願等の手続について問う問題の二つに分かれます。外国の細かな制度は、主に、米国・中国・欧州について出願されているので、私はこの3つについては、仕事上受講してたセミナー資料などを事細かに勉強し確認しました。米国の使用宣誓書は仕事でもよく扱っていたので理解していたのですが、実際の学科試験で、欧州の使用証拠提出について問われたときは記憶があいまいで、焦りました。欧州の使用証拠提出はあまり例がないのに、学科で出願されたことが驚きで、細かいところまで問われるという印象でした。国内の手続は、拒絶理由への応答が多く、審査基準を熟知していないと正確な答えがだせないと感じました。審査基準をはじめから終わりまで読み直したことは、実務上でもとても役に立ったのでよかったです。

学科試験は、細かなところも問われるのに、80%が合格ライン。外国(特に米国・中国・欧州)について、細かな点まで確認することと、審査基準をよく読むことが合格のポイントだと思います。

 

(b)実技試験

実技試験も過去問がありましたが、設問について課題があるかないか、といった問題文が書かれているだけで、口頭試問についての情報が全くありませんでした。そのため、本当に緊張しました。

当日は、まず集合時間に教室に入り、試験の説明がありました。実技試験の受験者は19名で、二人ずつ、筆記試験の教室にうつり試験を受け(30分)、口頭試問の教室に移るという流れでした。私は後半のほうだったので、集合時間から筆記試験まで約2時間ほど待ったと思います。

筆記試験会場は、受験者二人と試験監督。たった二人で受けるので、これもまた緊張し、30分があっというまでした。課題があるかないか、のみ記入した答案用紙を指定された封筒に入れ、口頭試問会場に誘導されます。

口頭試問会場では、試験官2人から、課題がある、と記載したことについて、どのような課題があるかについて問われました。どのように答えることがよいのか、まったく準備をしていなかったので、声もなかなかでませんでしたが、1問目の答えをクリアすると、少し気持ちが落ち着きました。課題があるとしたことについて、はっきり答えることができないものもありましたが、無事に5問について回答を終えました。実技試験は、23000円と受験料が高額なので、一回で受かりたい!という強い気持ちで臨んだのがよかったと思います笑

実技試験も、内容的には学科試験と同じだと感じました。私の受験時には、米国の使用宣誓書、マドプロの手続、拒絶理由通知の解消策などを問われました。どれも、実務でかかわっていないと回答が難しいと感じました。

 

2. 受験することのメリット

 

私は、国内外の商標の仕事をしてるため、1級の試験勉強をすることは、知識の整理になりました。

そして、合格率の低い(7~8%)試験に合格したことは、一つの目標をクリアしたという達成感があり、また国内外のブランド業務について一定の知識を有していることを示す手段となりました。

 

以上、これから受験する人の参考になれば幸いです!

 

 

 

 

↑実技試験の会場は、東京大学(駒場)でした!