昨日は祖母に会いに行った

 

母方祖母92歳

 

特別養護老人ホームでお世話になっている

 

会うのは3年ぶりかな

 

 

 

最後に会ったのは私の実家

 

お正月に皆で食卓を囲み楽しくおしゃべりしたな

 

すでに認知症になっていた祖母だけど

 

私のことはまだ覚えていてくれた

 

ニコニコしながら

何度も確認するように

私の名前を言っていた

 

 

 

 

だけど昨日会った祖母は

 

すっかり私のことを忘れていた

 

「この人知らにゃーよ」と

何度も何度も私のことを指さしていた

 

不安と困惑

 

そして 

申し訳ないという思いがあるのを

祖母から感じた

 

 

 

私を忘れていることは理解していたし

覚悟もしていた

 

 

でも やっぱり寂しい

悲しかった

 

 

そしてそれ以上に

 

祖母の困っている姿が忍びなかった

 

 

 

 

3年前

何度も何度も私の名前を読んで確認していたのは

 

自分の記憶から

孫の記憶がなくなっていくのを

わかっていたからなんだろうな

 

忘れてしまうことや

わからなくなっていくことへの不安が

ずっと隣に貼りついていただろうな

 

 

祖母の姿を見てそんなことを思った

 

 

 

不安だよね 

びっくりしたよね

急に来てごめんね

 

私 孫なんだ

おばあちゃんにとても会いたかったの

 

 

祖母にそれだけは伝えたかった

 

 

思っている人がいるということ

あなたの生きた証

私が生まれてくることができた感謝の気持ち

特別養護老人ホームに居てくれるお陰で

家族が助けられていること

 

 

 

説明してもわからないだろうから

つたない言葉でしか言えなかった

 

でも

どこかで思いが伝わっていると信じたいな

 

 

私のことを知らないといいつつも

ずっと笑顔でいてくれたのは

どこかで覚えているからだと思ったから