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桃の助ブログ

日本独自の自然、風土、文化を敬愛し守りたいと思っています。

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い致します。皆様のご多幸、ご健康を祈念しております。
 本年も皆様には大変お世話になりました。来年もどうぞ宜しくお願い致します。

以前から、中国空母の性能に疑問を抱いていた。ウクライナからの中古を改造した点、滑走台の先端が上を向いている点。

 後者に関しては、射出機(カタパルト)が無いのを補っているのかとも思っていた。戦闘機を発射させる際、普通、水平方向に向けるが、水平方向では速度が足りず海面に墜落する恐れから、海面からの距離を予め(及び発射直後)保つため、戦闘機を上向きに発進させるのではと。ただ、そんな単純な発想で、戦闘機は実際の所発信できるのかとも思っていた。

 

 そして、以下に紹介してあるブログにて、詳細に中国空母の性能の低さを示している。

 実は、戦闘機発進には空母自体の速度も重要であり、中国空母はその速度を出せないのではとの事。船上の短い滑走台では、射出機、風力も計算に入れた空母自体の相対的な速度も必要とされるとの事。相対的速度とは、基本的には空母自体の推進力が問われると。

 

 やはり、滑走台の先端の不自然な形、他の空母に見られない形は、この空母の致命的な欠陥の象徴だったのかと改めて思った次第である。そして、実戦では役に立たないのではと確信に近いものを得た。

 

 

http://blog.canpan.info/thaikingdom/archive/753

 

 防衛庁出身官僚による、日本の安全保障上の問題点、それに基づく提言が述べてある。
 
 日本の安全保障の根本である集団的自衛権を盛り込んだ安全保障法案法案の必要性は元より、諜報活動の必要性、食糧安全保障等提言は多岐にわたりタイムリーな視点、論点で基本的に良著で有ると思う。
 
 安全保障法案の必要性は、中国の脅威、米国の冷戦後の世界戦略の低下を念頭に考察。
 尖閣諸島の事のみならず、中国は弾道ミサイルを整備し、日本列島全てをその射程に捉えているのに、その逆は無く、日本の軍事的抑止力の脆弱性を指摘。方や軍事費が増大し続け、
軍備強化を図っている中国。
 米国も冷戦終了後、中国に対する脅威は感じているものの、旧ソ連に対する程の感情は無い。今までの様な日本の防衛への積極的な関与から手を引こうとしている。今や経済大国となっているのに無視出来なく、ある程度協力が必要との考え。尖閣に対しても日本本土ほど重要視していない。
 米国の日本に対する考えも一枚岩で無く、未だ大戦での敵国と思っている考えも多い。
 こうした中、中国と対峙し抑止力を高めるために、米国と同盟関係を強化する必要があるが、今まで以上に米国への積極的な安全保障上の協力が必要になり、米国を同盟国とする集団的自衛権に基づく安全保障法案が必要と。

 安全保障法案を阻んでいるのは、国民の既成概念、既成観念に縛られる体質、「神話」を信じる体質に問題があると指摘し、日本人の体質を批判。
上述の様に世界情勢が変化しているのに、憲法9条で守られているので大丈夫であると言う神話から抜け出せないでいると。神話に頼ると、特殊な条件で自分達を縛り、周りの変化についていけず、やがて滅びてしまうと警告。神話、雰囲気、空気の様なものに安住すると、客観的な判断が出来ないと。
 戦前も神風、無敗神話により、客観的、科学的な冷静な判断が出来ず、開戦、敗戦の道を辿った。戦後も神話を信じる体質は変わらず残り、それを正し、正しい安全保障の判断が出来ることが必要と説く。

 上述した様に、基本的に良著であるが、官僚出身で、世界情勢に詳しい著者であるので、世界情勢にウエイトがあり、その中の日本と言う立場になり、日本の為の安全保障と言いつつも、他国の言い分の解説が多い(日本の立場がやや埋没)気もした。紙面の都合上止むを得ないかも知れないが。
 例えば、米国の意向も有り、靖国参拝は配慮すべきだと指摘している。あくまで首相らの参拝の事だと思うが。米国は上述した様に、日本への思いは一枚岩で無く、誤解を受けるとの事。事実はそうであるかも知れないが、日本の立場の説明も欲しかった。純粋に戦没者慰霊の施設で、参拝に他意は無く、批判は内政干渉にあたるものだ等。ただ、日本側が控えるのではなく、それを理解されるように発信する事も重要だと言って欲しかった。日韓関係の所でも後述すると思うが、集団的自衛権同様、海外にものを言う事が、戦後神話を砕く事になるから。憲法9条に守られいるし、罪深き日本人は黙っていれば良い的な神話を。

 また、日韓関係に対しても嫌韓、反日と言っていないで、中国に対峙する為に協力が大事だと述べている。間違っていないが、現時点での両国の拗れの問題は韓国側に多く有ると思う。竹島不法占拠、慰安婦問題捏造など。
 韓国は日本と同じく、脅威的な経済成長を遂げた民主主義国家であるとも述べているが、日本の巨額の経済援助があったからこそ、経済成長が出来た訳だし、産経支局長の不法勾留など、司法がおかしく正常な民主主義国家と言えるのか。
 経済援助をして来たにも関わらず、慰安婦捏造をし、言い掛かりを付け、竹島も不法占拠。これ等に確りと声を上げることが、上述の神話を破る事になるし、真の双方の理解になる。偽りの歴史で玉虫色に解決しても、偽りである以上すぐ綻ぶ。慰安婦問題で政治的な解決も図ったが反故にされた位だから。
 とりわけ、竹島問題に触れられていなかったのは残念。安全保障上の重要案件だ。ただ、不法占拠されてしまっている領域も大切だが、現状以上の不法占拠を避ける意味では、尖閣がより重要かも知れない。
 尚、日韓併合自体に関しては、色々と意見はある訳であり、その韓国への補償は必要だったか如何かも議論ある訳だが、日韓基本条約で解決済みである。

 メルケル首相の訪日の事が取り上げられていたが、歴史問題に終始、建設的な話が全く行われていなかった事が指摘してあった。印象に残った。実は中国側に歴史問題を触れる様、メルケルが指示されたと言うものだ。中国の外交戦略の周到さ、狡猾さを改めて感じた次第。

 食糧安全保障に関しても取り上げ、我が国独自の農業形態が必要との提言。現実的で建設的と思った。これは欧米色に染まっていないと思った。
 
 エネルギー安全保障に関しては、紙面の都合もあってか、シーレーンの必要性など指摘されていたとは思うが、少なく感じた。震災、津波により原発の安全神話は崩れたと、原発問題を神話として捉え、原発には否定的な立場と思った。ただ、震災の教訓を生かし、より厳密な基準で原発は運用され様としており、その点の話も伺いたかったし、エネルギー安全保障の中での原発と言う視点も欲しかった。尚、少しカタカナが多い気がした。

 繰り返しになると思うが、安全保障法案を中心に、日本の安全保障の問題を多角的な視点で、良く網羅し論じていると言うのが全体を通しての所感である。


 醒めて立





 先の大戦では、日本は多大な損害を被った。大戦を全て肯定する訳で無いが、歴史的に無意味だった訳では無い。欧米列強のアジア進出に対抗せざるを得ない現実も有り、日本も進出せざるを得なかった。先手を打たなければ欧米列強にアジア、日本は牛耳られていただろう。結果アジア諸国の独立、解放に繋がっている。
 そして、アジア進出はしたが、欧米列強の様な植民地支配では無く、現地人に真の自治を与える治政方針であった。韓国の主張する植民地支配はあたらないと思う。
 
 現在、嘗ての時代背景の国際情勢とは大きく変化している。アジアで覇権主義を展開しているのは中国であり、日本の領土尖閣も脅かしているし、沖縄も狙っている。また、米国も世界的な戦略の一環で、アジアの軍事力の削減を予定している。米国に過度に自国の防衛を依存してきた日本は、現実的な自衛として、個別的自衛権と共に、集団的自衛権も強化せざるを得ない。
 
上述したように、100%先の大戦を肯定するもので無いものの、その歴史的な意義も大きいと言う立場ではあるが、かといって多数の犠牲を伴った反省に立ち、積極的な戦争は今後しないだろうし、日本が外地に出ていく必要も無く、日本が戦争をしたがっている様な言い方は現実的で無い。
 米国をはじめ、自由主義、民主主義を共にする諸国が今や
同盟国である。独裁、覇権主義の中国が、事実上の我が国の領土を侵略しようとしている敵国であり、アジア、世界進出も狙っている。日本の安全保障、アジア、世界の平和の為に、同盟国との集団的自衛権を主体とした安全保障を確立すべきだ。国際的孤立は現実的で無い。敵国と同盟など有り得ない。
 

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