宮脇淳子著『真実の満洲史』 | 桃の助ブログ

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 冒頭、中国人(中国地域の住人)についての、根本的な思想的な背景について言及。結論ありきの思想であり、唯物史観の共産主義と結びつきやすく、それを取り入れ利用。

 この様な思想的な背景に始まり、満州国を中心とした、或いは満州国が中心となった東アジアの近現代史、時空的にも膨大な事象を、ダイジェスト的にならざるを得ないが、筆者の大変な労苦もあり、ハードカバー一冊に網羅。

 中国3千年の歴史とは言うが、民族と言う立場からはおかしくなる。中華民族とは中国地域にいる、いた民族の総称の様なものであり、厳密には、今も昔も多民族の集まりである。中華民族の定義ほど曖昧なものは無い。清朝にしても満州族であるし、元もモンゴル人であった。支配層がそもそもはっきりと別民族と言えるし、被支配層も多民族であり、民族的には中国の歴史は実に混とんとしたものである。