知人医師からの紹介の一冊。人が肥満になるのはなぜか。根本を追求している。ダイエット、その先に有る健康についても言及。若干専門的。
人間はカロリーの単純な出納によって肥満になるわけではないと古典的なダイエット論理と一線を画す。個体差、年齢によっても違うが、体内のホルモンなどの影響で、状況によっては飢餓状況にならない限り、カロリー量を減らしても、運動しなくなったりして太る。太るのは宿命的な部分があり、ホルモンなどが影響しての脳の指令でそうなる。飢餓状況、半飢餓状況でダイエットに成功することはあっても、本人にとって大変過酷な状況になり、うつ状態になったりして、それは続かない。
肥満へ導くホルモンとして、インスリンがあげられ、これの分泌を促進する炭水化物を控える事がダイエット、健康の維持に繋がる。炭水化物を食べるとインスリンが増し、食欲も増進すると。高インスリン状態が続くとインスリン耐性が体内細胞に起きる。
インスリンダイエットと考え方が同じ流れを踏まえた著書と思える。
農耕民族の日本人に当てはまるかどうか。元々インスリン分泌は少なく、脂肪に対する代謝能力が低い。炭水化物より脂肪、タンパク質を摂るべきと筆者は主張。
ただ、実感として実は自分は炭水化物を偶然にも控え始めてから体重が減った様に思える。インスリン耐性はインスリン濃度を高めることになり、ますます、インスリン値をあげ問題になることは現実にある。
なお、腎機能障害がある方にはタンパクの摂り過ぎは要注意と紹介医師の話。止むを得ずインスリン治療している方も、インスリンは必要なので曲解はしない様にと、著書紹介の医師の忠告。

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