今はそれなりに感情を感じることができるが

それだけに、周囲の人が、

実は結構な感情麻痺状態だということに気が付いた。

 

以前の私だけじゃなくて

周囲のほんとんどの人の感情が麻痺している。

 

大人になると素直ではいられなくなるというけど

それは、大人が子供から感情を奪うから

そういう結果が出ているだけで

大人になると素直さがなくなるという考え方は

そもそも異常だ。

 

そういう状態を、人間の本質と

多数の人が思い込んでいることが恐ろしい。

 

「みんながそうだから私は普通なんだ」は

「みんなが異常だから私も異常でいいんだ」

と同じだ。

 

感情麻痺の怖いところは、

本人が辛い状態だけというものではなく

世の中が人を思いやる能力がなくなっている

人間だらけになることだ。

 

小さい頃に感情が麻痺してしまった私たちは

その異常さに気がつかないままだ。

 

目の前の子供が何故泣いているのか、

本当の理由に気が付いている人は

どれくらいいるのだろう?

 

「私の前で泣くなんて、

どうしてこの子は私を困らせようと

しているんだろう?」

 

と、自動的に考えてしまう

親のほうが多いのではないか?

 

その子のことより

自分のことが大事な状態の親が

たくさんいる。

 

誰の安心を得るための子育てなんだろう?

子供は誰のために生きているんだろう?

 

本来は、誰のためでもなく

子供は子供の人生を生きるために生まれてきた。

すごくシンプルなのに

それが「綺麗事」や「迷信」だと

本気で思いこんでいる人はかなり多いと思う。