私の絶望は過去のものになった。
絶望を愛で続け、傷ついた自分の世話をする時間が、大人になるにつれて許されなくなる。
それはどこか悲しい気もする。
でも、必要なことだ。
人にはみんな自分の人生を生きる権利がある。
幸か不幸か、私はそのことを知ってしまった。
でも、絶望してしまった自分を
私はどこかで愛していたのだ。
責めながら、とても大事にしていた。
できれば、そのまま可愛がってあげたかった。
そのままの傷を治さずに、ありのままを愛でてあげたかった。
でも、私は進まないと。
自分の中だけで生きていくのにはもう限界がある。
ステージが変わってしまったのだ。
それは自分が切望したことだ。
もう子供の私を矢面に立たせない。
今度は私の出番だ。