《愛媛県内の方にお知らせとお願い》

令和4年5月24日に愛媛県動物愛護センターに収容された仔が亡くなりました。

引き出した時には既にフィラリアは陽性で腎不全でした。

幸呼の会では…
元の飼い主さんはこの仔が腎不全であることがわかっていたのではないかと思っています。
わかっていたからどこかに置き去りにしたのか、お迎えに来なかったのだろうと思っています。

性格は穏やかで吠えることもなく、他の犬猫とも仲良くできる優しく賢く可愛い仔でした。
少しの散歩もこちらを見上げながら上手に歩ける仔でした。

尻尾を振りながら歩いてくる姿はとてもいじらしく愛おしかったです。
補液の時は、お座りをして尻尾をパタパタさせながら待っていました。

何かを食べることも水を飲むこともできなくなってわずか10日、嘔吐と下痢を繰り返し、最期は痙攣もあり大量の吐血をして亡くなりました。

と書くと苦しんだのかと思われるでしょうけど、これほどの症状でも尻尾フリフリと笑顔を忘れることはありませんでした。

そこで愛媛県内の方にお願いがあります。

愛媛県動物愛護センターでは、収容犬猫が増えています。飼育放棄される仔も増えています。

人間が生きていれば、いろいろと状況が変わることもあるでしょう。飼えなくなることもあるでしょう。

そういう時に、どうか飼育放棄はしないでください。
居なくなったら探してください。
収容されたら迎えに行ってください。
飼えなくなったら新しい飼い主さんを探してください。

庭や納屋に猫が…と仰る方は、その仔達に何をしてやれるのかをお考えください。山や海に捨てないでください。

産まれて困るなら、避妊去勢をしてください。

何故殺処分されるのか?

行政が殺処分するから?
違います。行政に収容されるから殺処分されるのです。
ならば収容させなければ良いのです。それができるのは、愛媛県にお住まいの皆さんです。

捕獲収容されて殺処分される犬猫を、よく壊れた蛇口にたとえられますが、パッキンが壊れた蛇口は行政ではなく愛媛県民です。ポッチンポッチンと落ちてくる水滴が犬猫で、それを下で受け止めているのが行政であり、保護活動している人達です。

幸呼の会は何度でも訴えます。

殺処分ゼロに向けて収容ゼロ!

最期の時が行政や私達の手元であったり殺処分だったりは、あまりにもかわいそうではありませんか?

この仔に関わってくれた仲間達に感謝します。

元の飼い主さんには…私達がどれほど心を痛め、愛情とお金をかけ、亡くなったことを悲しみ泣いているのか、何よりもこの仔がどんなにあなたに会いたかったか、わかっていただきたいです。