26日以前、公開されたアメリカの公文書により、1972年にキッシンジャー大統領補佐官(当時。後に国務長官)が中国に接近する故田中角栄(たなかかくえい)首相に対して「あらゆる裏切り者の中でも、ジャップが最悪だ!」などと非難していたことが明らかになった。
 なお、当のキッシンジャー氏は取材拒否を決め込んでいる。[日刊スポーツ]



 昔、私はアメリカ人に、
「ジャップで~す」
 と、自己紹介して大ウケしたことがある。
 アメリカ人相手にツカミを取るには、これが一番手っ取り早い方法であろう。

 もっと昔、日本は中国からバカにされて「倭(わ)」と呼ばれていた。
 それを日本は素直に受け入れて国名とし、さらに輪をかけて「大」を冠して「大倭」と称した。
 つまり、
「野蛮人!」
 と、言われて、
「いいえ、わが国はただの『野蛮人』ではありませーん。『グレートな野蛮人』でーす」

 と、返したわけである。
 その後、日本は「日本」と改名したが、中国はそれを素直に受け入れるようになった。


 蔑称というものは、相手が嫌がるから蔑称になるのである。
 喜んでいれば、それは蔑称でもなんでもない。
 日本人がみんなして、
「ジャップで~す」
 と、自己紹介するようになれば、そのうちにアメリカ人もイギリス人も、
「鬼畜米英で~す」
 と、返してくるようになるに違いない。

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 なんて平和な世界ではないか!