先に、今回のワグネルのブリゴジンがとった行動はプーチンのシナリオで、二人はグルで、目的はベラールーシュから、再度、ウクライナの首都キーウをワグネル部隊中心に攻撃するための策略であることを紹介したが、

 この点が正しいように、26日には早々と、プーチンは演説で、具体的に「民間軍事会社ワグネルのの戦闘員はロシア国防省と契約して任務を続けられるし、希望者はベラールーシュに行くこともできる」と述べたことである。

 というのは、早々と、何故、プーチンは演説で、このような「希望者はベラールーシュに行くこともできる」という具体的なことを述べたかと言えば、プーチンの本音は「民間軍事会社ワグネルの戦闘員をベラールーシュに送りこんで早くウクライナの首都キーウを攻める体制を採りたい」からであると推測できるからである。

 

 いずれにしても、プーチンはこの演説の最初には「民間軍事会社ワグネルは厳しく罰せられる」と述べておきながら「民間軍事会社ワグネルの戦闘員は希望すればベラールーシュに行くこともできる」などというのは全く矛盾しているし、プーチンは民間軍事会社ワグネルをベラールーシュに送る口実をブリゴジンと図っていたし、再び、ウクライナの首都キーウをワグネル部隊中心に攻撃するための策を講じていたことが、26日のプーチンの演説でよく理解できるのだ。