来年でデビュー15周年を迎える大人気バンドSEKAI NO OWARIのアリーナツアーが2024年3月から開催されている。今回はそのセトリについてファン歴10年の私が語っていきたいと思う。


まずは今回のセットリスト↓


1.マーメイドラプソディー

2.Death Disco

3.スノーマジックファンタジー

4.眠り姫


MCなかじん


5.Fight Music

6.サザンカ

7.深海魚

8.HeyHo

9.Dragon Night


MCさおりちゃん


10.タイムマシン

11.Love the warz -rearranged-

12.Goodbye(正夢)

13.Monsoon Night


MCLoveさん


14.RPG

15.Dropout

16.スターゲイザー


MC深瀬くん


17.最高到達点

18.Habit



アンコール

1.スターライトパレード

2.インスタントラジオ(INSOMNIA TRAIN Ver.)




今回のツアーで感じたことはタイトルを「深海」にする必要はあったのかということだ。

セカオワのLIVEというのは毎年足を運んでいる人はもちろんのこと、行ったことがない人も「世界観」を売りにして評価を受けていることを認知している人が多いのではないだろか。高さ40メートルの巨大樹、不気味な館、空飛ぶクジラ、メリーゴーランドがある遊園地などをLIVEのセットに組み込んでしまう最高のエンタメ集団。私も毎年参戦しているが曲とアニメーションの連動や物語形式に進んでいくLIVEなど舞台と曲の組み合わせで更に魅力的になっていく。だが今回の「深海」ではアニメーション無し、特別なアレンジ無し、過去曲の初披露なし、新曲なしであった。過去曲とはアルバム「Nautilus」より以前の曲を指しておりファンなら期待しているであろう「夜桜」「千夜一夜物語」「カレイドスコープ」などである。

※「正夢」は、現6/17日時点で長野公演2日目だけ披露しており例外とする。



次にセットリストについて語っていく。

1曲目の『マーメイドラプソディー』前回だと2018年のINSOMNIA TRAINで6年振りの披露となった。


3曲目の『スノーマジックファンタジー』この曲は大きいツアーだと2017年のタルカスで7年振りの披露だった。


6曲目の『サザンカ』この曲は2022年のファンクラブツアーにて披露されたが大きいツアーでは2018年振りだった。


7曲目の『深海魚』アルバムNautilusの曲であり映画「怪物の木こり」の主題歌であり注目を集めた。深い青の照明で観客を深海へ誘った。初披露。


10曲目の『タイムマシン』こちらもアルバムNautilusの作品。前回のZeppツアーにて初披露だった。


12曲目の『Goodbye』2019年のThe Colors振りの演奏。近年では深瀬以外の2人の歌唱が目立つ。セトリに1曲ほど混ぜて進めるのが最近の傾向である。優しく力強い歌声で会場を包み込んだ。※「正夢」は今回が初披露。(聴けた人羨ましい…)


13曲目の『Monsoon Night』この曲はLIVE定番曲だが毎回進化していっている。2015年の時点と現在でアレンジが異なったり、2021年では深瀬がオーケストラを指揮とったり、今回はモニターのエフェクトで会場を沸かしていた。


15.16曲目の『Dropout』『スターゲイザー』Dropoutは前回のZeppツアーで披露。その前はセカオワ主催のイベント「The PARADE」にて初披露。(個人的にこの曲を聴くとコロナ禍を思い出す。)さおりさんのピアノのアウトロが徐々にスターゲイザーへ繋がっていく。このようなアレンジは前々回の「Du Gara Di Du」でも行われており、「スターゲイザー」~「スターライトパレード」の流れで行われた。「スターゲイザー」もライブ定番曲である。


17曲目の『最高到達点』アルバムNautilusの収録曲。今回のツアーで初披露。


18曲目の『Habit』アルバムNautilus収録曲。2022年にレコード大賞を受賞した楽曲。HIKAKINとのコラボで若い世代に人気を得る。まさかの本編での最後の曲になった。深瀬がMCで「Habit世代」とファン達を呼んでいた。ちなみに私は「Dragon Night世代」である。アウトロ付き。深瀬のハイトーンでの「SEKAI NO OWARIでした。ありがとうございました。」で本編終了。


アンコール1曲目は『スターライトパレード』

2022年からキーを下げた状態でLIVEをよく行うようになり、この曲以外に「RPG」「silent」「バードマン」「すべてが壊れた夜に」などがある。


アンコール2曲目は『インスタントラジオ』

2018年のINSOMNIA TRAINのアレンジになっており、JAZZにアレンジされている。正直最後の曲は原曲のようにロックで激しく終わりたかったところだが他のファンの方々はどうだろうか。6年振りに銀テが復活した。



私の感想は総じて「目新しさが無かったLIVE」だった。

ここ10年のセカオワのLIVEは毎回セトリや舞台を大きく変えてそれぞれに個性を持たせたLIVEだった。今回のツアーは「Nautilus」を引っさげたツアーだと思っていたので新アルバムからの曲が少なくて驚いた。更に人気曲である「ターコイズ」「サラバ」完全新作の「デッドエンド」「ユートピア」等を期待していた人も少なくないだろう。ましてや「深海」というワードを入れているのにも関わらず披露していないのは驚きである。ドラマ主題歌である「Romantic」の披露も無かった。このセットリストはオーケストラの楽器隊を元に決められているのか「Blue Planet Orchestra」を連想させられる曲が多かった。



もちろん良かった点も沢山あった。まずは声出しが完全に解禁されメンバーとのコールアンドレスポンスで一体感が生まれた。そして紙吹雪や銀テなどの演出があったこと。深瀬のサングラス姿が大人の色気で客を虜にしていたこと。照明がいつにも増して良かったこと。などなど一人一人良かった部分が沢山あるだろう。私は個人的に深瀬の歌が凄く上達していて歌声に魅了されていた。


これを読んだ貴方はどう思っただろうか。最高のエンターテインメントを毎年提供してくれるセカオワには感謝しかない。私が生きている1つの理由になっている。今回のセットリストは定番の曲が多く、新規のファンやお子さんにはうってつけのLIVEだったと思う。また久々にLIVEに戻ってきたファンも懐かしい面子が揃っていて楽しめたと思う。


私は今日もセカオワを聴いて日々を過ごしている。