エジプト考古学博物館に、アサシーフで発見された22王朝の棺が3つだけ展示されています。
こちらは女性の棺。
ちょっと色褪せた感じですが、美しい棺です。
アサシーフカシェで発見された棺は、22王朝のものと発表されていますが、21王朝の棺の特徴である日次に手があることと、胸にX型の飾り帯があるので、21王朝の棺を再埋葬したものかもしれないと言う説もある様です。
個人的には今興味があるのが21王朝なので21王朝のもので、まだ発見されていないスメンデス2世(ネスバネブジェデト)のものもこの中にあったらいいなー。
大きな目が印象的なお顔の女性。
胸の上で交差した手と、X型の飾り帯があります。
上の棺の左横に展示されていたユニークな棺。
長方形の装飾も彩色も何もないシンプルな棺に、お面の様な顔だけがポツンとつけられていました。
サイズは小さなものなので、子供用?
形的には現在の棺おけって感じですが、お面の様な顔だけが付けられている棺なんて、初めて見ました。ある意味これはこれで面白いかも。
3つの棺の中で1番保存状態が良い美しい男性の棺。
こちらも第21王朝の棺の特徴である、手とX形の赤い飾り帯が装飾されています。
棺の装飾が細かくとても美しい棺。
手に握っているのはコレなんでしょう?
鼻の部分がもげてしまっていますが、これはたまたま破損してしまった?
古代エジプトの像などに、鼻が欠けた像が多いのですが、これは死者が息を出来ない様にする為、悪意のある人物が故意に傷をつけたものによるものも多いとの事。
でもこの棺の場合、発見された時の状態が棺が積み重なっていたりしていたので、飛び出ている鼻の部分が破損したのかなーって思います。(個人的な意見で本当の意味は分かりませんが)
上の部分はマアトの羽とウラエウスが交互に描かれていて、下の段は供物台の前に座る神様(誰?)や、死者のバーの姿が描かれていますが、目が漫画っぽくて可愛い~。
棺の彩色は色褪せた感じですが、ニスを塗ったらきれいになるかしら?
この時代の棺は装飾も凝っていてとても美しいので、アサシーフカシェで発見された、他の棺達も早く見たいです。