12月に訪れたエジプト考古学博物館。
今まで目を留める事がなかった船が今回は気になったのでパチリ。
博物館に入ってすぐの、ナルメル王のパレットの横の目立たない場所に展示されているボート。
今までスルーしてたのですが、今回はあるものが目に付いて興味を惹かれました。
そのあるものとは・・・
隼ちゃんの頭♪
これは正面から見て右側のもの。
そして左側の隼ちゃん。
こっちの方が保存状態が良いです。
船を良く見てみたら、船底や甲板?が残っていて、船を漕ぐ櫂らしきものも見えます。
(もっとちゃんと写真撮れば良かった~。)
で、これは実際に使われたもの?
それとも太陽の船?
・・・と気になったのですが、エジプト考古学博物館あるあるで説明がなかったのと、自分自身今まではこの船に全く興味がなく本などで見た事があった記憶がない&あったとしてもスルーしてたと思うので、この船に関する知識は全くなくネットで検索してみた所、どうやらこれは「Dahshur Boat」と呼ばれるボートの様です。
このサイトによると、このボートは1894年と1895年に、ダハシュールで発掘を行っていたフランス人考古学者がセンウセルト3世の葬祭施設複合体(ピラミッドコンプレックスと書いてある事も)で、5~6隻の船を発見。
現在現存するのは4隻で2隻はアメリカにあり、そのうちの1隻はピッツバーグにあるカーネギー自然史博物館に、そしてもう1隻はシカゴのフィールド自然史博物館に、残りの2隻はエジプト考古学博物館に所蔵されているとありました。
そういえば、通路の反対側にもう1隻あった様な・・・?
サイトの写真を見るともう1隻の方が、甲板部分はほとんど残っていて保存状態は良さそうです。
で、この船は太陽の船?それとも実際に航行に使ったの?と思い、まずは太陽の船で検索してみました。
Ancient Egyptian Solar ships
太陽の船と言えば、クフの太陽の船が有名ですが、ウィキペディアのリストを見ると意外とたくさんあるのですね~。
このリストの中にセンウセルト3世のものも含まれていて、それによると発見されたのは1893年でセンウセルト3世のピラミッド(があったのね)のそばで発見され、船のサイズは船体長さが10メートルから18メートル、船体幅は5.9メートルとありました。
エジプト考古学博物館に展示されているのは、どの長さのでしょう?
アメリカにある他の2隻の船も検索してみました。
メインブログでアメリカにあるダハシュールボートなどを紹介していますので、興味がある方は是非ご覧ください。
※追記:Mallowさん撮影のダハシュールボートの写真をアップしてくれています。
併せてご覧ください♪Mallowさんのブログ:オススメブログ~ エジプト考古学博物館の謎の船
エジプト考古学博物館は何度行っても新しい発見があって、楽しい~