中部エジプトの遺跡。

 

テルエルアマルナ、アコリス遺跡、ベニハッサンに続いてトゥーナ・エル・ガバルをご紹介。

 

紀元前300年頃にトト神の神官だったペト・オシリスのお墓の外観はお墓と言うよりも小さな神殿風。

また刻まれているレリーフなど、お墓の正面に刻まれた壁画は古代エジプト風なのですが、墓の内部の壁画に描かれている人物の服装などはグレコ・ローマンスタイルで、とってもユニーク。

 

当時はお墓内部の撮影はできなかったのですが、多分現在はカメラチケットで撮影できると思うので、近いうちに撮影に行けたらいいなー。

 

ぺトオシリスのお墓の前にあった祭壇?みたいなもの。

そばで立っているおじさんと比べると分かる様に、かなり大きなものです。

 

行く度に「これ何?」って聞いているのですが、毎回「香炉」と言われます。

でかい香炉ですよねー。笑

 

お墓の入り口の門の部分、彩色が少し残っていました。

 

古代エジプトのお墓は王家のもの、貴族のものと多数入っていますが、たまに王家の墓で怪奇現象に遭ったと言う話は聞くものの、私自身は全くそういう経験が過去になく、お墓の中で自分ひとりになっても平気だったのですが、そんな中で唯一怖い思いをしたのがイサドラの墓。

 

入場するまでは「どんなお墓かなー」って感じだったのですが、墓内部に足を踏み入れた途端、ものすごい悲しみや怒りの感情が襲ってきて、え、何、これ?状態に。

 

この墓に葬られたイサドラさんの気持ちが今でも残っている様で、墓内部に長く留まる事ができませんでした。

 

後日元ガイドだった知人に「トゥーナ・エル・ガバルって行った事ありますか?」って聞いたら、おばさんが何も言わないのに「イサドラのお墓、あそこ怖いわよね。」って言われ、ヤッパリ。。。
 

遺跡敷地内にはこんな大きなローマ時代の井戸があり、中に入る事ができます。

 

アレキサンドリアのカタコンベと同じくらい見応えのあるカタコンベにはトト神であるヒヒのミイラが祀られています。

 

他の中部エジプトの遺跡同様、訪れた観光客は自分達だけという遺跡独り占め状態で見学できる遺跡です。

 

詳しくは★☆★ミニヤ近郊の遺跡~トゥーナ・エル・ガバル(2010年&2012年)~★☆★で紹介していますので、興味のある方はご覧ください。