今まで通常のツアーや個人旅行ではなかなか行かない(行けない)マニアックな遺跡をご紹介してきましたが、今回はツアーでも組み込まれていたり、個人旅行でも簡単に行く事ができる、でもマニアには堪らないアビドスのセティ1世葬祭殿をご紹介します。

 

アビドスはルクソールから約3時間程の距離にあり、ツアーなどではデンデラとセットになっている事が多い遺跡です。

 

壮麗なセティ1世の葬祭殿。

 

セティ1世のカルトゥーシュ。

 

ヒエログリフが読める方ならすぐにお分かりになると思いますが、セティの名前の部分がセトではなくイシスの結び目と呼ばれるチェト(ティト)になっています。

 

セティ1世の名前の文字が変えられているのはここだけではなく、王家の谷のセティ1世の墓ではセトの代わりにオシリスになっているなど、すごく不思議に思っているのですが、何故かその事に関する日本語の文献も、英語の文献も見つける事ができませんでした。

(1つだけ「謎めいた記述」と書いてある英語サイトはありましたが、その理由はなく私の中では謎のまま)

 

個人的な考えですが、セティ1世自身があの世では自分の名前を良い意味の物に変えたいという願望があったのかもしれません。(bastetさん、ご存知でしたら教えてください!)

 

ちなみにこの訪問時に、神殿内のセティ1世のカルトゥーシュが目に入る度に文字を確認しましたが、全てセトではなくチェトの文字になっていました。

 

神殿のレリーフは中も外も美しいものばかりで、なかなか神殿内部に辿り着けません。

 

神殿の中をじっくりと見ていると時間がいくらあっても足りない!

 

神殿内のセティ1世の美しいカルトゥーシュ。こちらもチェトになっています。

 

ヘヌのポーズをしていないけど、バアウかな。

 

そして衝撃的なレリーフも。笑

 

有名な王名表。

全部の王名の写真を撮りたかったのですが、この日はあまり時間がなく断念。

次回のお楽しみです。

 

このレリーフは現地で実際に見るとすごい躍動感と迫力で、必見です。

 

神秘的な雰囲気漂うオシレイオン。

 

ツアーではここまで来ないかも?でもここも絶対に外せないラムセス2世神殿。

 

ちょっと漫画ちっくなおめめのレリーフも。

 

そして珍しい人間の姿で描かれたアヌビス神(左)とヘカト(ヘケト)女神のレリーフ。

 

このレリーフについてもネットで調べてみたのですが、日本語ではヒットせず、見つけた英語のサイトによると人間の姿で描かれた唯一のアヌビス神の例だそうです。

 

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